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『アリアドネの声』あらすじとネタバレ感想を紹介!【結末が衝撃】

みなさんこんにちは!

今回は今SNSで話題の作品
井上真偽さんの『アリアドネの声』あらすじと感想をネタバレを交えながら紹介していきます!

小説紹介で有名はけんごさんは今年イチオシの作品として多くのSNSで紹介しているこの作品

絶体絶命な中での救出劇にハラハラドキドキしながら、作中に張られた伏線が圧巻で、ラスト3ページが本当に衝撃の作品です。

それではあらすじから紹介していきます。

今回紹介する作品

著:井上真偽
¥1,505 (2023/09/02 22:02時点 | Amazon調べ)
この記事を書いた人
  • 29歳大手メーカー会社員
  • ブログ歴3年目
  • 年間読書数100冊超え
  • KindlePaperWhite、Audible愛好家
一緒に勉強
しましょう!
目次

『アリアドネの声』あらすじ

まずは『アリアドネの声』のあらすじと物語の内容を紹介していきます。

あらすじ

突然街を襲った巨大地震

この地震により障害者支援都市『WANOKUNI』が崩壊してしまった。

ほとんどの市民が避難した中、この『WANOKUNI』の地下に1人の女性が取り残されてしまう。

この女性は「見えない、聞こえない、話せない」という3つの障害を抱えた女性だった

この女性を助ける方法はただ一つ

6時間後に迫ったタイムリミット中、ドローンを扱うベンチャー企業に勤めるハルオは1台のドローン使って救助を試みる。

闇の世界で生きる女性を無事救うことができるのかーーー

WANOKUNIプロジェクト

作品の舞台は『WANOKUNI』プロジェクトという都市開発プロジェクトによって開発された近未来都市

この都市は最新のIT技術が駆使されており、地上に居住エリアが作られ、その他の施設はなんと地下に建築されているというもの

さらにこの施設は健常者も障害者も分け隔てなく生活できる、というコンセプトで建設されており、様々な障害を持って人は家賃などの優遇が受けられることになっていました。

この建設プロジェクトのシステム構築に関わっているベンチャー企業に勤めている高木春生は、このプロジェクトのオープニングセレモニーに参加することになったのです

『WANOKUNI』プロジェクトのアイドル

この都市計画の目玉はなんといっても障害者を健常者が分け隔てなく生活できる街づくり

そのため、このプロジェクトのアイドルとして「見えない、聞こえない、話せない」という3つの障害を持つ、知事の姪である中川博美がセレモニーに登壇しました。

この三重の障害を持った女性が地下都市に閉じ込められてしまうんです・・・

彼女は生まれ持ったこの障害に屈することのない強い心の持ち主で、今まで障害のせいで”無理”だと思ってきたことを”できる”に変えてきたと語ります。

この”無理”と思うことを”できる”に変えていくことが今作のテーマになっていると思います

街を襲った巨大地震

セレモニーは無事終了

セレモニーで自社のドローンを扱うショーを終えた春生は同僚と最新型のドローンの調整を行なっていた。

そのドローンはアリアドネと名付けられた最新型の機械で、災害救助活動に特化したタイプのドローンだった。

そんな時突然地面が大きく揺れる。

あまりの衝撃にその場にしゃがみ込んでいた春生

衝撃が収まり辺りを見渡すと、道路に大きな亀裂が入り、至る所で怪我人が倒れている悲惨な状態になっていたのだった。

そしてこの地震により、街のアイドル中川博美が地下に閉じ込められてしまったのである。

ドローンによる救出ミッション

地下に閉じ込められた博美は前述のように「見えない、聞こえない、話せない」という状況

そんな女性を地下から無事に救い出すことなどできるのであろうか

そこで救助する方法として意見が上がったのが、アリアドネを使ったドローンによる救出である

しかし、この救出にはタイムリミットがあった
それは6時間

6時間以内に地下に閉じ込められた博美の元にドローンを到達させ、地下にある避難シェルターに誘導するのが唯一の方法だった。

そしてこの救助のためにアリアドネを操作できる唯一の人物・高木春生が選ばれたのであった。

障害への疑惑

障害を持った女性を地下から誘導すること自体不可能かに思われていたのだが、作戦は順調に進み、博美を地下シェルターに少しずつ誘導できていた

しかし救助中、不可解な出来事がいくつか起こる。

博美は本当に『見えない、聞こえない、話せない』のだろうかーーー

そんなことを疑わせる行動がいくつも起こるのです。

さて、博美の障害は本物なのでしょうか
そして、博美は無事避難シェルターに辿り着くことができるのでしょうか

ハラハラドキドキのスリルと疑惑の伏線回収を味わいたい方は,ぜひ実際に『アリアドネの声』を手に取ってみてください!

著:井上真偽
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『アリアドネの声』ネタバレ感想

ここからは実際に読んだ僕の感想を紹介していきます。

ネタバレを含むので注意してください!

ドローンによる救出劇がハラハラドキドキ

今作の見どころの一つはドローンによる救助劇です

地震による被害の全貌がわかっていない状況で、建物多くが崩壊してしまっている地下建設

そんな危険な環境の中で救助活動ができるのはドローンしかいません。

そんな環境下で救助劇は一筋縄ではいかないんです。

そもそも中川博美は生きているのか
仮に生きていたとして「見えない、聞こえない、話せない」の障害を持った人を無事に避難させることができるのか

そんな不安を抱えながら無事に中川博美の元にドローンを送り届けることができるのですが、ここからが大変!

ドローンの通信電波が届かなかったり、目が見えない故に瓦礫まみれの道を歩くのも一苦労
挙げ句の果てには余震によってさらに崩壊が起き、ドローンが操縦不能にまで陥ります。

さてこのような状況で無事に助けることができるのかーーーー

ハラハラドキドキが止まらない救助劇でした!

障害は本物?

必死の救助劇の中でちょっとずつ中川博美の行動に違和感を覚えていきます。

目が見えないはずがドローンより先に地下の異常に気付いたり、救助中の中継地点で電気をつける行動を取ったり、色々と疑わしい行動を取っていくのです。

中川博美の障害は本物なのかーーー

もしかして演出としても演技なのかーーー

とにかく先が気になってどんどん読み進めてしまう作品でした!

ラスト3ページが衝撃

この作品の醍醐味はラスト3ページに待っています

3つの障害を持った中川博美の救出
そして、中川博美の障害疑惑

この二つの見どころの真相がラスト3ページに詰め込まれています!

とにかくずっとどうなるんだろうと気になりながら読み進めていく中で、最後の最後に全ての伏線が回収され全ての真相が明らかになります。

全ての真相を知った後に、最初から読み直してしまうくらい物語に散りばめられた伏線が秀逸で見事な作品でした!

今作のテーマは『”無理”と思うことを”できる”に変えていくこと』だと思います

障害を持ちながらも力強気生きている中川博美
そして、「見えない、聞こえない、話せない」という障害を持って女性を救出するという難関ミッション

これらを乗り越えた先に物語のラストが待っています!

気になる方はぜひ一度読んでみてください!

著:井上真偽
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本記事のまとめ

今回は井上真偽さんの『アリアドネの声』のあらすじと感想を紹介しました!

著:井上真偽
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小説紹介で有名なけんごさんが特に推している作品だけあって、かなり緻密に練られた衝撃的な作品でした。

「見えない、聞こえない、話せない」という絶対絶命な女性をどのように救うのかというドキドキ感
そして、この障害は本当のなのかという疑惑の行動

この全てをラスト3ページでスッキリさせてしまう作品の流れは本当に圧巻です

興味を持った方はぜひ実際に読んでみてださい!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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