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汐見夏衛『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』あらすじと感想

みなさんこんにちは!

今回は汐見夏衛さんの『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』のあらすじと感想を紹介します。

この作品は『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編になります。

前作で戦時中の日本にタイムスリップした百合
その百合がたくさんの悲しい別れを経験し、現代に戻ってきてからの物語です。

前作の内容はこちらから

前作の『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は永遠に読み継がれてほしい素晴らしい作品でした。
そして今作もその作品に劣らないほどの素晴らしい作品です。

前作を読んだ人はもちろん読んでほしいですが、前作を知らない人にも読みやすい作品になっています。

それでは紹介していきます!

今回紹介する作品

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目次

『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』

あらすじ

初めて会ったはずの君に僕はどうしようもなく惹かれたーー

中2の涼は転校先の学校で、どこか大人びた同級生・百合と出会う。
初めて会うのになぜか懐かしく、ずっと前から知っていたような不思議な感覚。

まっすぐで凛とした百合に涼はどんどん惹かれていく。
しかし告白を決意した矢先、百合から聞かされたのは、75年前の戦時中にまつわる驚くべき話で――百合の悲しすぎる過去の恋物語だった。

好きな人に、忘れられない過去の恋があったら、それでも思いを貫けますか?
愛することの意味を教えてくれる感動作。

第1章 『大学一年、冬』

物語は一人の男がある映画を見るシーンから始まります。

その映画のテーマは下のような感じ

ある日突然、雷に打たれたみたいに恋に落ちた。好きで好きでどうしようもなくて、自分の全てを捧げてもいいと思った。でも彼女には、何年経っても忘れられない恋人がいた。
ーーーあなたなら、その恋を貫くことができますか

『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』10ページ

この映画を見た男は昔のことを思い出し、映画館を飛び出していきます。
当時の恋に対する後悔を思い出すのです。

ここで登場する男が物語の主人公・宮原涼です

この映画のテーマが本作のテーマになっています。

転校生の涼

物語は中学2年生の夏に遡ります。

中学2年生の涼は夏休みの直前に親の都合で転校することになりました。
そして、その転校先の学校で加納百合と出会うのです。

加納百合は前作で主人公だった女の子です

涼が転校先の中学校に挨拶に行くと、そこで偶然百合と出会います。
そして、なぜか『やっと見つけた』という不思議な思いが込み上げてくるのです。

ここで涼と百合は運命の出会いをするんです

その後、涼は百合のことがずっと気になってしまうのです

現代に戻った百合

前作を読んだ方はご存知だと思いますが、前作でタイムスリップする前の百合は反抗期真っ只中という感じで、日常のあらゆることにイライラしていました。

学校が嫌い。友達もいない。母子家庭で母親にイライラしている。
かなりの問題児だったのです。

しかし、戦時中の日本へのタイムスリップを経験し、特攻隊員に恋をした百合は、現代に戻ってくると人が変わったかのように落ち着いた女の子になったのです。

本作での百合は大人びた女の子になっていて、亡くなった特攻隊員の彰への恋が忘れられないままでいました。

そんな百合は涼と出会い、涼の中に彰の姿を見るのです。

中二の夏

中学2年の夏では涼の百合に対する思いが描かれます。

初めて会った時から独特な雰囲気が気になり、強い心を持った百合に恋をするのです。

しかし、百合には忘れられない大好きな人がいました。

百合はタイムスリップで出会った特攻隊員の彰のことが忘れらないのです

百合のことを好きな涼は気持ちを打ち明けますが、その時に百合からタイムスリップのことを聞きます。
そして百合から驚きの話を聞くのです。

それは涼は彰の生まれ変わりであること
百合は涼と初めて会った時から、涼のことを彰の生まれ変わりであると確信していたのです。

そのことを聞いた涼は、百合は自分のことを好きなのではなく、涼の中にいる彰のことが好きなのだと思うのです。
あくまでも自分ではなく、彰が好きなのだとーー

この事実を知った涼は、失恋したものと同然だと感じ、百合とはそれっきりほとんど話すことはなく中学を卒業してしまいます。

大学での再会

二人が卒業してから数年が経過し、大学生になった二人

卒業後全く連絡を取り合っていなかった二人は再会を果たしますが、どうなるのでしょうか。

気になる方は実際に読んでみてください!

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感想

前作を読んでなくても読める

今作は『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編ですが、前作を読んんでいなくても読める作品になっています。

作者さんもそのような構成を考えて、今作を書かれたみたいです。

好きな人に忘れられない過去の恋があったとき、それでものその恋を貫けるのかがテーマのこの作品。

ただの一目惚れではない、時代を超えた恋は本当に美しく感動しました。

戦争への思い

今作も前作同様、戦争への強い思いが描かれていました。

戦争なんて、病気だ。心の病気だ。

『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』96ページ

かなり強い言葉で戦争のことを否定していて、戦争がなくなることへの強い願いを感じました

第二次世界大戦中の国民は、日本に対する気持ちが強く、国のために死ぬことを誇りのように思っていました。
その事実を現代で生きている涼たちが知った時、信じられない気持ちになるのです。

今の時代を生きている人たちは、国のために死ねと言われたら死ねるでしょうか。
おそらくそういう考えを持っている人はほとんどいないと思います。

だからこそ戦争は人々の命を奪う心の病気なのです。

若いんだから夢を持て

戦争中の若い人たちは夢なんて持つことができなかったんじゃないでしょうか。

10代20代で戦争に召集され、爆弾を積んだ飛行機で敵地に突っ込み自爆する
そういう特攻隊員たちは未来に対して夢を持つことができなかったと思います。

しかし、現代の人たちはそんな心配はいりません。
自分のやりたいことを好きに選択できる時代に生まれているのです。

だからこそ夢を持って挑戦することができることに幸せを感じるべきなのです。

そんな希望を感じさせてくれる作品でした。

まとめ

今回は汐見夏衛さんの『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』を紹介しました

前作を読んでない人も楽しめる作品になっていて、特に20代の若い人に読んでほしい作品です。

争いの少ない平和な現代に生まれたからこそ、夢を持って好きなことをしようと希望を与えてくれる作品です。

興味を持った方はぜひ読んでみてください!

前作が気になる方はこちら

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