みなさんこんにちは!
今回はTikTokで有名なけんごさんのデビュー作『ワカレ花』を紹介します!
本紹介TikTokerとして有名な『けんご』さん
そんなけんごさんがいよいよ小説を出版するということで注目の作品です!
本作を一言で言うと『優しい恋愛小説』です!
二つの物語が全8編のストーリーで紡がれる構成になっていて、普段本を読まない人にも読みやすい作品になっています。
それではあらすじから紹介していきます!
『ワカレ花』
あらすじ
通学の電車で猫と優しく戯れる男子高校生に恋をした遥
この恋は二人にとって忘れられない恋となったーー
高校入学を控えていた冬紗は、突然白血病を診断され楽しみにしていた高校生活を楽しめなかった
そんな時に病院で出会った中学生の春人
二人は恋に落ちるーー
二つの物語が全8編のストーリーで紡がれる恋愛小説
二つの物語
この作品は二つの物語が8編のストーリーで構成されていて、交互に物語が進んでいきます。
それぞれの物語の流れを紹介していきます。
『始業式』『夕立ち』『落ち葉』『雪景色』
春から大学生になる世奈(せな)は、母親に恋愛の悩みを母親に打ち明けます。
そして、その母親の遥(はるか)が叶わなかった初恋を話すシーンから物語は始まります。
遥が高校2年生の時、通学の社内に1匹の猫が迷い込んでしまいました。
その猫はすごく興奮していて、遥の手を引っ掻いてしまいます。
その猫の扱いにどうしようもなくなってしまった車内に一人の男子高校生が乗ってきます。
その男子高校生はそっと猫に近づき、あんなに暴れていた猫をすっと落ち着かせてしまいました。
その日はそのまま別れてしまいましたが、その日以来同じ電車に乗っているその男子高校生に遥は恋をしてしまうのです。
しかしこの恋は何も進展しないまま、そのまま終わりを迎えてしまいますーーー
その後の『夕立ち』『落ち葉』『雪景色』では、当時の男子高校生も実は遥のことが気になっていたり、その高校時代から20年以上経ってから遥と当時の男子高校生が再会したり、また世奈の恋の行方など、様々な視点で物語が展開されていきます。
『散り桜』『花火』『コスモス』『ユキヤナギ』
主人公の冬紗は高校入学が決まったと同時に白血病と診断され、高校に行けずに入院生活を余儀なくされました。
入院生活が始まってから1年後に、冬紗は病院で中学生の春人と出会います。
春人の入院生活は3ヶ月ほどで終わりましたが、その後も春人は冬紗のお見舞いにきてくれていました。
しかし入院生活を迎えて3年目のある日、冬紗は突然の余命宣告をされますーー
そんな時にそばにいてくれる春人に対して、冬紗は恋心を持っていることに気づくのです。
その後の『花火』『コスモス』『ユキヤナギ』では二人の恋模様が描かれていて、冬紗の恋は無事に実るのか、冬紗は無事に元気になれるのかが見所になっています。
エピローグ
この別々の物語は最後のエピローグで一つにつながります。
『冬』から『春』に移り変わる季節の変化が描かれていて、この繋がりも見所の一つです。
感想
1番の感想はとにかくすごい読みやすい作品でした!
本を読むのに慣れている僕では2時間くらいで読み終えてしまうくらいの作品で、本を普段読まない人にもすごくオススメできる作品です!
2つの物語が交互に展開されていくので最初は短編集なのかなとも思いましたが、それぞれの章がしっかりと繋がりを持っていて、満足感のある作品です。
特に『始業式』『夕立ち』『落ち葉』『雪景色』はそれぞれの登場人物の視点で物語が描かれていくので、全てのキャラクターに愛着を持って楽しむことができました。
『散り桜』『花火』『コスモス』『ユキヤナギ』はとにかく冬紗と春人の二人の甘酸っぱい関係に注目です!
まとめ
いかがでしかでしょうか!
TikTokで有名なけんごさんのデビュー作『ワカレ花』
『優しい恋愛小説』であり、展開される二つの物語はそれぞれ絶妙に絡み合っていきます
そしてエピローグで綺麗につながっていく流れは見事でした。
普段本を読まない人にもオススメできる作品になっていて、少しでも興味がある方は実際に読んでみてください!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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