みなさんこんにちは!
今回は喜多川秦さんの感動作『運転者 未来を変える過去からの死者』を紹介します!
現在、Amazonでの”日本の小説・文芸の売れ筋ランキング”で、第2位を記録しており、Amazonで圧倒的な評価数がありながら、星5に近い評価を得ている作品です。
「運」や「人生」についての考え方を変えてくれる作品で、日頃の生活が苦しくて行き詰まっている人や、これから何をしていいかわからない人へ勇気をくれるはずです!
それではあらすじから紹介していきます!
あらすじ
あらすじ
主人公の岡田修一は保険の営業マン
完全歩合制の会社で、新規契約が取れず苦しんでいる時に、20名分の契約が一気に解約になった。
娘は不登校、嫁はパリ旅行のことばかり考えいる
その中での保険の大量解約。修一はどん底まで追い詰められていた。
「……なんで俺ばっかりこんな目に合うんだよ」
思わず独り言を言った、そのときだ。
ふと目の前に、タクシーが近づいてくるのに気づいた。
どん底の修一
主人公の岡田修一は保険の営業マンをしていました。
修一の会社は完全歩合制で、新規契約が取れれば、1年間はその契約によって収入を得ることができます
しかし、最初の1年が終わると、その割合は一気に減ります。
そんな時、修一がなんとか手にした契約が1年以内に20件解約になります
こうなると、来月分の給料から20人分の保険料が引かれ、今まで支払われた保険料も保険会社に戻さないといけないのです。
こんなどん底の修一にはさらに悩みがありました。
それは娘の夢果が不登校になっていること。そして実家の母の今後をどうするのかということです。
仕事のことだけでもどうしていいかわからない状況で、娘のことや、母親のこと、実家のことまでパンク寸前になるくらい追い込まれていたのです。
「なんで俺ばっかりこんな目に遭うんだよ」
思わず独り言がもれた時に、目の前に一台のタクシーが止まります。
不思議なタクシーとの出会い
突然目の前に現れたタクシー
そのタクシーは修一が何も言わずとも、突然娘の学校に走っていくのです。
何も言わずに目的地に連れて行こうとするタクシー
しかもこのタクシー運転手、修一の家族の状況まで全て知っているのです。
当然怪しいと感じた修一に運転手はこう説明します。
「運を転ずるのが仕事です。だから私は、岡田さんが連れていってほしいところに、車を走らせるわけではありませんよ。岡田さんの人生の転機となる場所に連れて行くだけです」
『運転者』〜未来を変える過去からの死者〜 28ページ
そして、タクシーのメーターには”69’820”と言う数字
こんな金額払えるわけないと声を荒げる修一ですが、運転手曰く、「この数字が0になるまで乗り放題」と言うのです。
言われるがまま、娘の学校に連れてこられた修一
下車後、タクシーはそのまま発車していきました
タクシーの秘密
謎のタクシーとの出会いから翌日、またしても修一の前に同じタクシーが現れます。
やはりこのタクシーは、修一が何も言わずとも修一が行くべき場所に連れて行こうとするのです
しかも、無料で。
修一の家族のことまで全て知っている謎の運転手は、素性や修一のことを知っている理由などは全く話してくれません。
しかし、修一に「運」や「人生」について多くのことを語り、修一にためにあらゆる場所に連れていきます。
最初は不審に思っていた修一も、運転手の言葉に心を打たれ、自分の人生をよくしていくために生き方を変えていこうとするのです。
そして、行き着く先で修一の人生を大きく変えるきっかけになる出会いが待っているのです。
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感想
『運転者』〜未来を変える過去からの死者〜は、とにかく運転手の言葉が素晴らしいです。
人生をよくしていく上での考え方や、「運」とはどういうものなのかを教えてくれる作品でした。
それでは僕が素晴らしいと思った言葉を3つ紹介していきます
上機嫌な人が「運」をつかめる
「上機嫌でいないと、運の転機を感じることはできません。機嫌が悪い人は、人生を大きく変える大逆転のチャンスすら、イライラしたまま、さっさと終わればいいのに、と思ってしまうんです。」
『運転者』〜未来を変える過去からの死者〜 43ページ
物語で修一は、かなり追い込まれている状況なので、どんな場面でもイライラしていました。
タクシーの運転手に運の転機になる場所に連れてきてもらっても、不機嫌のままで全てを逃してしまうのです。
しかし、この考え方を実践してから修一の人生は、ゆっくりといい方向に進んでいくのです。
やっぱり人生が変わるきっかけは誰かとの出会いにあると思います。
しかし、誰でも機嫌が悪い人には話しかけたいとは思わないですよね。
人生のきっかけを無駄にしないためにも日頃から上機嫌を心がけたいと思いました。
「運」は”使う””貯める”もの
「運は<いい>か<悪い>で表現するものじゃないんですよ。<使う><貯める>で表現するするものなんです。だから先に<貯める>があって、ある程度貯まったら<使う>ができる。少し貯めてはすぐ使う人もいれば、大きく貯めてから大きく使う人もいる。そのあたりは人によって違いますけどね。どちらにしても周囲から<運がいい>と思われている人は、貯まったから使っただけです。
みなさんは<運がいいですか?>
こんなことを聞かれた人は多いと思います。
しかし、”運”というのは<いい><悪い>で判断するものじゃないんです。
運はあくまでも貯めて使うものであって、運は人それぞれ平等にあるものなのです。
こういう考え方をすると、前向きに物事を考えられませんか?
「自分は運が悪いからダメなんだ」「あいつは運がいいからお金持ちなんだ」という考えを持ったことがある人は多いと思います。
しかし運の考え方を変えると、嫌なことがあっても、今は運を貯めている時なんだと、前向きに捉えられますよね?
この考え方僕はすごく好きです
本当のプラス思考とは
「本当のプラス思考というのは、自分の人生でどんなことが起こっても、それが自分の人生においてどうしても必要だから起こった大切な経験だと思えるってことでしょう」
『運転者』〜未来を変える過去からの死者〜 145ページ
みなさんの思うプラス思考とはどういったものですか?
プラス思考と言われるものは、これから起こることに対して前向きに考えることだと、考える人が多いと思います。
しかし、この作品ではそうではないんです。
これから起こることがプラスかマイナスかなんて、誰にもわからないんです。
昔起きた失敗が、のちに大きな経験となって、プラスに働くことってあると思います。
ですので、本当のプラス思考というのは、人生でどんなことが起こっても、その出来事が自分にとって大切な必要なことだと捉えることなのです。
どんな出来事も、その人にとってきっとプラスになるんです。
無駄なことなんて何も無いんです!
感想
作中で、僕が心に残った言葉を3つ紹介しました。
物語としても面白さはもちろんですが、それ以上に運転手の言葉本当に素晴らしいんです。
とにかく人生を前向きにしてくれる言葉たちで、2022年に読んだ小説の中で一番心に響きました。
この作品にもっとはやく出会いたかったと思いました。
まとめ
いかがでしたでしょうか!
喜多川秦さんの感動作『運転者 未来を変える過去からの死者』
物語としても面白いですが、運転手の言葉に多くの学びが得られました。
もっと早く出会いたかったと本気で思える作品です。
今作は『Amazon Kindle Unlimited』で読み放題です!
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最後まで読んで頂きありがとうございました!
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