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住野よる『恋とそれとあと全部』あらすじと感想を紹介!

みなさんこんにちは!

年間100冊の本を読む、読書家のだいちです!

今回は住野よるさんの『恋とそれとあと全部』のあらすじと感想を紹介します!

読んでみたいけど、買う前に内容を知りたいな・・・

こういう悩みを持った方に向けた記事になっています。

この記事を読めばあなたもきっと『恋とそれとあと全部』を読みたくなるはずです!

『恋とそれとあと全部』は住野よるさんのデビュー10作目となる作品で、二人の高校生の恋愛小説です

それではあらすじから紹介していきます。

今回紹介する作品

著:住野 よる
¥1,500 (2023/03/12 15:53時点 | Amazon調べ)

内容が気になる方はこちら

感想が気になる方はこちら

目次

『恋とそれとあと全部』

まずはあらすじから紹介していきます

あらすじ

めえめえ(瀬戸洋平)は下宿仲間の女子サブレ(鳩代司)に片思いをしている。

夏休みに入ってサブレにしばらく会えないと思っていためえめえだったが、サブレは下宿に残っていた。

サブレは夏休み中におじいちゃんの家に行くつもりらしい。
目的はある”不謹慎な”ものだった。

「一緒に行く?」

サブレに突然誘われ、一緒におじいちゃんの家に行くことになった。

四日間の特別な旅が始まるーーー

二人の主人公

『恋とそれとあと全部』の主人公は二人
めえめえ(瀬戸洋平)とサブレ(鳩代司)である。

二人は同じ高校の下宿仲間で、普段から仲良くしていました。

そして、めえめえはサブレに片思いをしていました。

サブレは気にしすぎな性格で、そのことをめんどくさいを思う人もいたが、めえめえはそんなところも好きでした。

そんな気持ちを持ったまま夏休みに入り、サブレとしばらく会えないと思っていためえめえでしたが、サブレも下宿に残ったままでした。

サブレは実家に帰らずに、おじいちゃん家に遊びに行く予定でした。
ある不謹慎な目的のためにーーー

おじいちゃん家に遊びに行く目的

夏休み中におじいちゃん家にしばらく遊びに行くことになっていたサブレ

その目的は不謹慎なものでした。

サブレの遠い親戚が自殺したらしく、おじいちゃん家に遊びに行くついでに、親戚の家に行き自殺した部屋を見せてもらうつもりだったのです

「どうして自分で死んじゃったのか周りの人の話も聞きたいし。実はそれきっかけで人が死ぬ系の映画ばっかりみ始めたんだよ。生きていることや、死ぬこととはっきり向き合った、命のエネルギーみたいなものを感じたい」

「恋とそれとあと全部」12ページ

サブレって変わった子だと思いますよね^^;

めえめえとサブレがそんな話をしていると、サブレはめえめえに対して「一緒にいく?」を誘ってきました。

まさかの誘いに思わず即答で「うん」と答えてしまっためえめえ

ここからめえめえとサブレの二人の不謹慎な旅が始まったのです。

物語の展開

物語は主にめえめえの目線で展開されていきます。

二人で夜行バスでおじいちゃん家に向かう道中で見た目の怖い男性に出会ったり、おじいちゃん家についてからは家のDIYの手伝いをして過ごしていました。

そしていよいよ自殺した親戚の家を訪ねる二人

自殺した夫の、妻と娘に話を聞きにいきます。

そこで二人は自殺した真相と、残された家族の姿、自殺した人の部屋を見て、”死”というものを感じます。

そして四日間の旅の中で、めえめえはサブレに対する愛がどんどん大きくなっていきます。

不謹慎な旅の感想と二人の恋の行方が気になる方はぜひ実際に読んでみてください!

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感想

ここからは僕の感想を紹介していきます

死に対する考え方

二人はこの旅の中で死に対する自分たちの考え方を学びます。

サブレは小さい頃タナトフォビアという症状も持っていました

タナトフォビアとは死恐怖症と呼ばれ、日常生活で死に対して強い恐怖を持ってしまい、何も手につかなくなってしまう症状のことです

僕も小さい頃似たような感覚を持っていて、寝ている時に恐怖で目が覚めてしまうことがありました・・・

それを乗り越え、この旅で得られたサブレの死に対する考え方は、個人的にすごい印象的でした。

「私が怖かったり、悲しかったり、同情するのは、死じゃなくて多分、無念の方だ。私はきっと、死にたいんじゃなくて、まだ死にたくない。」

『恋とそれとあと全部』223ページ

自分が死ぬ時に何かやり残したことがあって、後悔がある人生だと死にたくないと思うかもしれません。

でも、自分の人生に後悔がなく、やり切った幸せな人生だったと思えれば死ぬことは怖いことじゃないんじゃないかと思います。

僕はこれからの人生、やり残すことがないように生き抜いてやろうと思いました!!

めえめえがサブレを好きすぎる

物語はめえめえの視点で展開されていきます。

作中でめえめえがとにかくサブレのことを好きすぎるんです!

サブレはめえめえのことをどう思っているのかわかりませんが、どんな場面でも「サブレのこういうところだ好きだ」という心の声が描かれます。

片想いの男の心情が描かれていて、「早く告白しろよ!」って思って読んでました。
でも、旅の目的が不謹慎なものなので、そういう良い雰囲気もなかなか訪れず、旅のラストにいよいよ告白

この告白シーンも二人の変わった雰囲気が最後まで残っていて、”独特な恋愛小説”という感じでした

少し変わった恋愛小説

『恋とそれとあと全部』は少し変わった恋愛小説です

二人の高校生のお泊まりデートという設定でありながらも、旅は不謹慎なものなので、良い雰囲気がなかなか訪れません。

しかし、めえめえの片想いはどんどん強くなっていきます。

この少し変わった恋愛小説という感じが住野よるさんらしいなと思いました。

キラキラした恋愛ではなく、かといって涙ありの展開でもない感じが癖になりました

まとめ

今回は住野よるさんの『恋とそれとあと全部』を紹介しました!

住野よるさんらしい少し変わった恋愛小説で、高校生の男女の恋愛と、”死”というものへの考え方が見どころの作品です。

今までの住野よるさんの作品の中では、少しパンチに欠ける印象がありました。

しかし、この独特な雰囲気は個人的には好きな作品でした

少しでも気になった方は実際に読んでみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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