みなさんこんにちは!
今日は寺地はるなさんの『カレーの時間』紹介します!
寺地はるなさんは僕の大好きな作家さんで、今作はおじいちゃんと孫の物語
読んだらきっと皆さんもおじいちゃんに会いたくなります
それでは紹介して行きます!
『カレーの時間』
あらすじ
ゴミ屋敷のような家で暮らす祖父の義景
義景はいわゆる昭和の男で妻と離婚しており、3人の娘にも嫌われていた
そんな祖母と一緒に暮らすことになった孫の桐矢
カレーを囲む時間だけは打ち解ける祖父が、娘に嫌われながらも半世紀の間
抱えてきた秘密とはーー
不器用な祖父の物語
祖父の義景
祖父の義景は家族の中での嫌われ者でした。
義景には三人の娘がおり、それぞれ誠子、美海子、俊子という名前
そして、この三姉妹にはそれぞれ子供がおり、三女の息子の桐矢が物語の主人公で、この家族で祖母を除いた唯一の男の子である。
祖父の義景は昭和の男という感じで、大雑把で、すぐ怒鳴るような嫌われ者でした。
そして、物語は桐矢の25歳の誕生日
家族が全員集まった場で、一人暮らしに義景を今後どうするのかという話し合いから始まります
しかし、義景は予想外のことを口にするのです
『おれ、桐矢とやったら一緒に住んでもええと思ってんねん』
桐矢と祖父の同居
最初桐矢は祖父と住むのがすごく嫌でした
潔癖症に近い桐矢は、ろくに片付けのしない祖父と住むなんて考えられなかったのです。
しかも祖父はわがままで、どちらかというと女々しい桐矢のことを男らしくしてやる言いながら小言を言ってくるのです
なので、自分の考えを強要してくる祖父を住むなんて考えられなかったのです。
しかし、家族から住む以外の選択肢を与えられず、嫌々一緒に住むことになった桐矢
その中で祖父の生活や過去のことを知っていくのです。
物語の流れ
物語は全部で5章構成になっていて、1章の中で現代と祖父の過去の場面が切り替わりながら進んでいきます。
最初は嫌われていた祖父の過去を知った時は、この祖父のことを少しは好きになるんじゃないかなと思います
感想
最初はこのおじいちゃん頑固すぎるやろってちょっと嫌いやったけど、最後はまじでかっこよすぎました
物語の間でおじいちゃんの過去が振り返られていて、不器用でも一生懸命な生き方が憎めない
家族から嫌われているおじいちゃん
おじいちゃんこそ家族のこと愛していないんじゃないかなと思っていたら全くそんなことない!
むしろ誰よりも家族のことを愛していて、大切に思っていました。。
おじいちゃんの別れた妻が出てきて、真実を知ったときはおじいちゃんが一番可哀想やんって思います。。
不器用すぎるおじいちゃんです
愛しているからこそ隠してきた真実を知った時は、このおじいちゃんのことをみんな好きになると思います。カッコ良すぎるけど不器用すぎるおじいちゃんです
読後の余韻がすごい作品でした
まとめ
いかがでしたでしょうか!
今回はあんまり内容には触れず物語の流れだけ紹介しました!
少しでも気になった方は是非読んでみてください!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
コメント
コメント一覧 (1件)
私の感想としては、矛盾だらけで「自分」をもっていない桐矢の(すぐに生き方の方向性を変えてしまう)性格をどうしても認めることが出来なかった。現代を生きるへらへらした若者そのもの、という印象で読み終えたとき、『カレーの時間』とういう題名が薄っぺらく感じられ残念だった。