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「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」あらすじと感想

前からずっと読みたかった作品で、文庫本が出たからやっと読みました😁
親子で読む課題図書っていうのがよくわかる素晴らしい作品でした📚

目次

あらすじ

イギリスに住む家族のノンフィクション物語で、元々カトリックの優秀な小学校に通っていた息子が中学校に上がるときに人種も貧富の差もバラバラの元底辺中学校に入学します。
そこでは人種差別丸出しの少年や、アフリカから転向してきた少女などいろんな子供たちが学んでいおり、いろいろな考えがあって当たり前の環境でした。

そんな環境の中で、元々カトリックの小学校から入ってきた息子が成長していく1年半のノンフィクション物語です。

感想

日本とは全く違う教育文化で、子供がそれぞれの考え方を持って成長している様子は日本では見られない光景だと思いました。
日本はみんな平等に扱いつつ、均一化を良しとして教育しているような気がして、子供の個性が失われてしまってるような気がします。

こんな多種多様な環境の中で育つからこそ、いろんな人を受け入れらるような優しさだったり、自分との違いを素直に受け入れなれるようになるのかなと思いました。

日本は年齢が高い人ほど他のテリトリーからの侵入を良しと思わず、自分の意見に固執してしまう事が多いように感じます。
「俺が若い頃はこんなに良かった、、」とか武勇伝のように語って、それが若い人の学びになればいいですが、ただの自慢話になってしまっていて参考にならない事も多くあります。

個人的にはこういう閉鎖的な考え方昔日本が鎖国していた影響があるんじゃないかと考えています。
これからの多様な人々がいろんな国を交流していく時代の中で、この考え方は日本が世界に取り残されてしまう危険性を孕んでいると思います。

この将来に危機感を感じるのなら、教育現場で小さい頃多様な考え方に触れる機会や、授業を取り入れるべきでは中と思っています。
この本からその事の大切さを学ぶ事ができました。

息子の友達を思いやる気持ちだったり、自分の成長を意識したり、疎外感を感じる帰属意識だったり、この息子の考え方は本当に素晴らしいと思いました☺️

将来子供ができたらこんな息子に育てられるか不安になりましたが、こういう息子に育って欲しいなと楽しみにもなりました。

印象に残った言葉

もしそうだとしても、反撃したら、するだけ傷つく。反撃しても傷ついて、またそれで相手を憎んで反撃しても傷ついて、また憎んで反撃して、で、それで終わりはどこにあるの?

僕はどこかに属している気持ちになれないから、それがどちらもないんだ。わるいぶぶんも、いい部分も、ない

僕は、人間は人をいじめるのが好きなんじゃないと思う。‥罰するのが好きなんだ

⇩続編も発表されました!⇩

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