みなさんこんにちは!
今回は今話題になっている短編ミステリー、結城真一郎さんの『#真相をお話しします』を紹介します!
表紙から見て明らかに不気味な作品
5つの物語が収録されていて、それぞれ全く別の作品なので、短編集として楽しむことができます!
それでは紹介していきます!
『♯真相をお話します』は2023年の本屋大賞で第10位に選ばれました!
その他の本屋大賞ノミネート作が気になる方は下記の記事もご覧ください!
『#真相をお話しします』
あらすじ
私たちの日常に潜む小さな”歪み”、
あなたは見抜くことができるか。
家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家族の異変に気がついて……(「惨者面談」)。不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る別の〈娘〉が現れたことから予想外の真実が明らかになる(「パンドラ」)。子供が4人しかいない島で、僕らはiPhoneを手に入れ「ゆーちゅーばー」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとびとがやけによそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)など、昨年「#拡散希望」が第74回日本推理作家協会賞を受賞。そして今年、第22回本格ミステリ大賞にノミネートされるなど、いま話題沸騰中の著者による、現代日本の〈いま〉とミステリの技巧が見事に融合した珠玉の5篇を収録。(Amazonより引用)
物語の構成
今作には5つの物語が収録されていて
『惨者面談』『ヤリモク』『パンドラ』『三角奸計』『#拡散希望』の5つ
名前からもちょっと不気味な雰囲気が漂っています。
それぞれ、マッチングアプリやオンライン飲み会、YouTuberなど現代的なものが題材にされていて、より現実感を感じる作品になっています。
今回はその中から1作目の『惨者面談』の内容を紹介していきます
『惨者面談』
家庭教師紹介会社でバイトしている大学生の片桐
片桐は家庭教師を考えている家に実際に行き、家庭教師の利用を売り込みをするいわゆる営業マンをしていました
ある日、会社に家庭教師の依頼の電話がありました。
この家庭では小6の男の子の直近の模試の成績が悪いということで、家庭教師をつけたいという依頼でした。
男の子の名前は『矢野悠』くん
この男の子の名前みなさんならなんて読みますか?
実はこれめちゃくちゃ重要になってくるんです
片桐はいつも通り家を訪ね、面談をしに行きました
しかし、その家は誰もいないかのように静かで、家の前の道には生ゴミが散乱しており不気味なほどでした
すると突然家から悲鳴ともつかない悲鳴が聞こえてきました!
お母さんかなと思い急いでインターホンを鳴らすが、返答なし
数分待っても返事がないので電話してみようとすると、不意にインターホンからお母さんらしき声が
家を片付けるからと20分ほど待たされ中に通されると、そこには手にゴム手袋をつけたままのお母さんと、お風呂上がりらしき男の子が立っていました。
会う約束をしていたのに、なんでそんなに待たされるんでしょう・・
そしていざ面談が始まると、お母さんは話を聞いているようだが上の空という感じ、悠君は全く話さないとい有様
自ら面談を希望しておいて、明らかにおかしい。
さらにはどんな質問をしてもお母さんは怒鳴りながら悠君に答えさせようとし、答えた内容も少し噛み合わない感じ
この二人明らかに何かがおかしい・・・
実はこの二人本当の家族ではなかったのです・・・
物語の真相は実際に読んで確かめてみてください!
不気味な物語たち
このような不気味な雰囲気の作品が5つ収録されていて、それぞれミステリーとしてしっかりと伏線が張られているので、読み応えがあると思います。
他の作品も気になる方は実際に読んでみてください。
感想
それぞれの物語がすごい不気味で、明らかにおかしい・・・と思う点が色々あるんです
それでもしかして・・と思って結末を予想してもさらにその上をいく結末で見事に騙されました!
とにかく伏線回収がすごい!
1話目読んでからは、1行1行しっかり読んで暴いてやろうと思って読むのが止まりませんでした!
短編集という感じなので、読みやすくて新感覚のミステリーでした!
1話目を読んだらこの作品のファンになること間違いなしの作品です!
個人的には『ヤリモク』が一番恐ろしくて、読んでて楽しかったです
まとめ
いかがでしたでしょうか!
今回は今話題になっているミステリー、結城真一郎さんの『#真相をお話しします』
サクッと読めて、さらにゾクっとする新感覚のミステリ
興味のある方は実際に読んでみてください!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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