みなさんこんにちは!
今回は本屋大賞ノミネートでも話題になった『六人の嘘つきな大学生』の作者、浅倉秋成さんの『俺ではない炎上』を紹介します!
タイトルにもある通りで、SNSで冤罪を受けた一人の男の逃亡ミステリーになっています
最後までハラハラする作品になっています!
それではあらすじから紹介していきます!
『俺ではない炎上』
あらすじ
ある日突然、ネット上で「女子大生殺害犯」にされた会社員・山縣泰介
全くの無実であったがネットでは実名と素顔まで晒され、会社や家族ですら無実を信じてくれていなかった
じきに落ち着くと思っていた炎上もどんどんネットでは大きくなり、日本中が泰介の敵になっていた
とにかく逃げ続けることを選んだ泰介は、真犯人を探すために事件の真相へと迫っていくーー
Twitterでの殺人の投稿
物語の始まりはTwitterでの一つの殺人の投稿からでした
フォロワー数も11人で、リツイート数も26件しかされていなかった小さな投稿
そこには「血の池地獄。流石に魚とかとは違う。臭いがだいぶキツい。食欲減退。しばらくご飯は食べられないな。」という呟きと共に一枚の写真が投稿されていた。
夜の公園で一人の女性が倒れており、その女性の腹部には大きな血の痕がついていたのです
この投稿をサークルの友人から教えられた住吉初羽馬(すみよし しょうま)は自身のTwitterでこの投稿をリツイートしてしまうのです
初羽馬のアカウントのフォロワー数は1000人ほど、このリツイートがきっかけとなり最初は小さかった投稿が一気に炎上するほどまでに拡散されていったのです。
アカウントの正体
こんなに炎上するほどまで広がった殺人アカウント
このアカウントの正体はネット上で一瞬のうちに明かされました。
大帝ハウス大善支社営業部長 山懸泰介
このアカウント自体は10年以上前から存在し、過去の投稿からすぐにアカウントの持ち主が判明しました。
しかし、この山懸泰介全くの無実だったのです
別の人間が泰介になりすまし、泰介に罪をなすりつけるために10年以上泰介になりすまし、Twittetrアカウントを利用したのです。
炎上してることなど全く知らない泰介。
泰介の会社には事件の問い合わせや、いたずら電話が無数にきていました。
泰介が全くの無実だと言っても誰も信じてもらえないほど炎上は大きくなっていました。
どうしようのなく事態が大きくなってしまってる現状に、泰介はとにかく逃げ続けるという選択肢しか残っていなかったのですーーー
家族までも泰介の無実を信じてくれなかったのです。。。
事件の真実(ネタバレあり)
SNSの影響で日本全国が泰介の敵になってしまい、とにかく逃げ続けるしかできない泰介
そんな中一人の女性が初羽馬に会いにきます
この女性は『サクラ』と名乗り、泰介を探すのを手伝って欲しいと言ってきたのです。
サクラは親友を泰介に殺されたと言っており、復讐のために泰介を探していたのです。
このサクラという女性、実は被害者とは全く関係なかったのです
ではなぜ、サクラは泰介を探しているのかーーー
ここから先は実際に読んで確かめてみてください!
物語の見どころ
この作品の注目ポイントは泰介になりすましたアカウントの正体と、サクラの正体です。
泰介の逃走劇はすごくハラハラしますし、その間にいろんな現場で明らかになっていく真実
二つの真実が明らかになった時、思わずに最初から読み直してしまうほど全てが繋がっていくのです
この作品はいろんな登場人物が入れ替わりで物語が進んでいきます。
その中で、『山懸夏実』の物語
ここだけ実は時系列が違うのです。
父親が問題を起こしたと告げられるシーンから始まる『山懸夏実』の物語
最初は泰介が人殺しを起こして学校から連絡があったと思ってしまいますが、実は少し違うのです
感想
SNSの恐怖
泰介の逃走劇もハラハラで面白いですが、泰介の物語が一つ終わるごとに描かれるSNSの投稿
これがとにかくリアルでめちゃくちゃ怖いです。。
全く関係ない人が泰介のことや家族までも叩き、言いたい放題です
現実にもある誹謗中傷がリアルに描かれていました
しかも真実が明らかになっていくに従って、手のひらを返すように別の人間を叩くネットの投稿
都合が良すぎて呆れてしまいます。。でもこれがネット社会の現状ですね。。
感想
最高のミステリーでした!
最初から読者を騙していて、最後に全ての真実が明らかになった時、最初から読み返してしまうほどでした。
そのシーンはそういうことやったのかー!っていうすっきり感が本当に見事です!
ミステリーとしても最高の作品ですが、SNSの恐怖をリアルに描いている部分でもすごい見どころが多い作品でした
まとめ
いかがでしたでしょうか!
浅倉秋成さんの『俺ではない炎上』
ミステリーとしても最高の作品ですが、SNSの恐怖をリアルに描いている部分でもすごい見どころが多い作品です。
興味がある方はぜひ実際に読んでみてください!
本屋大賞にノミネートされた『六人の嘘つきな大学生』も素晴らしい作品なのでぜひ読んでみてください!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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