みなさんこんにちは!
年間100冊本を読む、読書家のマイスナフキンライフの管理人・だいちです!
今回は三秋縋さんの『三日間の幸福』紹介します!
読んでみたいけど、買う前に内容を知っておきたいな・・
気になるけど、本当に面白いの??
こんな疑問を持っている方に向けた内容になっています。
この記事を読めばみなさんもきっと『三日間の幸福』を読みたくなるはずです!
今回紹介する『三日間の幸福』は、寿命や健康などを買い取ってもらえる世界で、主人公のクスノキが見つける幸せの物語。
漫画化もされており、普段読書をしない人にもオススメできる作品です。
それではあらすじから紹介していきます!
今回紹介する作品
『三日間の幸福』
あらすじ
金欠のクスノキは、「寿命を買い取ってくれる」店があることを聞き、査定してもらうことにした。
査定の結果、20歳のクスノキには余命30年ほどしか残っておらず、今後良いことが一切無いらしい。
寿命の大半を売り払い、残された時間で何かを残そうと躍起になるが、全て空回り
そんな時クスノキのそばにはいつも『監視員』のミヤギがいた
彼女を幸せにすることに、残りの人生を費やす決意をしたクスノキには、2ヶ月しか残っていなかった
僅かな時間で、二人に残る幸せとは一体ーー
主人公の人生
クスノキは小学生の頃から大人っぽくて、自分以外周りの子供は、自分より価値がないと思っていました。
自分だけは特別だと思っていたのです。
そんなクスノキには、幼馴染のヒメノという女の子がいました。
ヒメノもクスノキと似たような考えを持っていて、お互いがお互いだけを認め合うような存在でした。
クスノキはそんなヒメノのことをずっと好きで、10歳の頃のヒメノとの約束をずっと大事にしていました。
そんなクスノキも20歳になりました。
しかし、10歳の頃に思い描いていた輝かしい未来はそこになく、お金もなく、人生に楽しみがほとんどありませんでした。
そんなクスノキは『寿命を買い取ってくれる店』があることを耳にします。
寿命を買い取ってもらえる世界
お金がなかったクスノキは、試しに自分の命を査定してもらいました。
査定の結果、クスノキの寿命は1年につき1万円の価値しかなかったのです
しかも、残りの寿命は30年と3ヶ月。最低価格での買取でした。
20歳のクスノキにとっては、自分の価値のなさに絶望しかありませんでした。
クスノキはそんな自分が嫌になり、3ヶ月だけを残して、30年分の寿命を買い取ってもらったのです
監視員のミヤギ
それからの3ヶ月間は、クスノキに監視員がつくことになっていました。
監視員はミヤギという女性です
ほとんど話さず、部屋の隅でじっとしているような女性でした。
監視員のミヤギは、クスノキ以外の人には認識できないようになっていました。
透明人間のような存在です。
クスノキがミヤギと話していても、他人から見たら独り言を話しているように見えるし、ミヤギが他人に触れても、園子とを認識できないようになっているのです。
ミヤギに監視された3ヶ月間が始まったのです。
ミヤギの過去
残りの3ヶ月間クスノキは自分の好きなことをやろうと決めていました
その中で、監視員としてミヤギはクスノキの近くいつもいました。
そんミヤギに、クスノキは段々と興味を持っていきました。
そんな時ミヤギから監視員になった過去を聞くのです。
監視員は元々普通の人間でした。
しかし、人それぞれ様々な理由で”時間”を売った人たちだったのです
ミヤギの母親もミヤギが6歳の頃、時間を売り透明人間になったのです
しかもその売ったお金で、寿命を買っていたのです
しかし、ミヤギの母親はミヤギが10歳の頃に死んでしまいました。
この時に寿命を買った時の借金が残っており、ミヤギは自分の時間を売る事で、借金を返そうとしたのです。
これによりミヤギは10歳の頃から透明人間になり、監視者以外から認識されない体になったのです
めちゃくちゃ可哀想ですよね・・・・
幼馴染との再会
残りの3ヶ月間で自分の好きなことをやろうと決めていたクスノキ
その中でも、幼馴染であるヒメノに会って、想いを伝えることはすごく大事なことでした。
しかし、そのことをミヤギには止められるのです。
それでもクスノキは思い残すことがないように、ヒメノに会いに行きます。
地元に帰り、ヒメノに会うことができたクスノキ
再会した時は、お互い昔を思い出すように良い雰囲気のまま時間が流れていきます。
しかし、クスノキが寿命を買い取ってもらったことを話すと、突然姿を消し、二度と帰って来なくなったのです。
1通の手紙を残して。
手紙にはヒメノの本当の思いが書かれていました。
ヒメノはクスノキのことをずっと恨んでいたのです。クスノキの寿命が短いことを喜ぶほどでした。
ミヤギはヒメノの気持ちを知っていたので、会いに行くことを止めたのです・・
ミヤギの存在
ヒメノに裏切られ、自分残りの人生に全く意味がなくなってしまったクスノキ
そんなクスノキのそばにはいつもミヤギがいました。
監視員として、いるだけの存在だったミヤギにクスノキは救われていたのです。
クスノキは残りの人生をミヤギのために使おうと決心するのです。
残りの人生
ミヤギのために残りの人生を使おうと決めたクスノキ
しかし、クスノキには残り2ヶ月の時間しかなかったのです。
2ヶ月で、ミヤギのために借金を返してあげようと努力するクスノキ
その中で、クスノキはどこにいる時でもミヤギに積極的に話しかけるようにしました。
外を歩いている時や、ご飯を食べている時など、他人から見たら独り言を話しているようにしか見えないのに、積極的に話していくようにしました。
すると、近所でちょっとした有名人になり、ミヤギの存在が周りの人にも認知されるようになってきたのです
さらに、クスノキは小さい頃得意だった絵の才能を開花させます。
それにより、クスノキは残りの2ヶ月間で自分の価値を急上昇させ、ミヤギの借金をほとんど返せるほどの存在になってのです。
それでもミヤギのために命を使おうと決めたクスノキ
三日間を残して、全ての寿命を買い取ってもらったのです
三日間の幸福
クスノキの寿命が残り三日間になったことにより、監視を外れたミヤギ
クスノキは、自分の寿命を全て捨ててでも、ミヤギの残りの人生が幸せになることを選んだのです
ずっとそばにいたミヤギがいなくなり寂しさを感じるクスノキ
するともう会えないと思っていたミヤギが突然目の前に現れたのです
しかも、他人にも見える状態です
残りの人生を全てミヤギのために売ったと聞いたミヤギも、残りの人生を全て売り払ったのです
二人にはもう三日間という時間しか残されていません。
しかし、この三日間は二人にとって、どんなものにも変えられない価値のある時間になっていくのです
感想
タイトルの意味
この作品のタイトル『三日間の幸福』
このタイトルの意味は最後に明らかになります。
クスノキは、残りの30年の寿命に全く価値がないと言われました。
そして、残った寿命で自分の価値を大きく引き上げ、ミヤギの借金を返すために売った三十日間
この今までのどの時間よりも、ミヤギと最後に過ごす三日間が、一番価値のあるものになるという意味なのです。
あと三日間で死んでしまうという悲しい現実にも、二人でいれば最高に幸せなものになると、この作品では描かれていました。
どんなに短い時間でも、その時間が本当に有意義なものなら、価値のあるものになるということを教えてくれました。
感想
僕自身この作品は昔漫画で読んだことがありましたが、小説として読むと、登場人物の心情が文字として心に響くので、すごく感動しました。
いざ、自分も寿命を売りに出したら、どれくらいの金額になるのか考えてしまいましたね。
これからの人生本当に価値のあるものにするために、努力をしていきたいと思いました。
多くの人に読んでほしいと思える作品でした。
まとめ
今回は三秋縋さんの『三日間の幸福』を紹介しました!
文章自体も読みやすく、どんな人にも楽しんでもらえる作品です
興味がある方はぜひ読んでみてください!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
コメント
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