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「真夜中のマリオネット」あらすじと感想(ネタバレあり)【ラストの衝撃】

みなさんこんにちは!

現役医師としても有名な知念実希人
2022年の本屋大賞にもノミネートされた『硝子の塔の殺人』の次に出版された『真夜中のマリオネット』を読んだので、あらすじと感想を書いていこうと思います。
※最後のネタバレまで書いているのでご注意ください

著:知念実希人
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ミステリーというよりはサスペンスという感じで、複雑な謎解きなどはありません。
シンプルで読みやすいですが、人によっては物足りないと思ってしまうかもしれません。

しかし、知念実希人らしい医療現場とサスペンスの絡め方は個人的には好きでした!

ではいってみましょう!

目次

真夜中のマリオネット

あらすじ

私が救ったのは、天使か、悪魔か――。

殺した後、一晩かけて遺体をバラバラにする殺人鬼――通称「真夜中の解体魔」。
婚約者を殺された救急医の秋穂は、深い悲しみを抱えながらもなんとか職場に復帰をしたところだった。
そこに運ばれてきたのは、交通事故で重傷を負った美少年・涼介。

無事、命を救うことができたが、手術室を出た秋穂に刑事が告げる。
「彼は『真夜中の解体魔』だ」と――。

涼介に復讐しようとする秋穂に、涼介は綺麗な涙を流しながら訴える。
「僕は罠にかけられただけなんです」と――。

無実に思える証拠を見せられた秋穂は、ためらいながらも涼介と真犯人を探すことになるが……。
涼介は真犯人に操られた哀れな人形(マリオネット)なのか、それとも周囲を操る冷酷な人形遣いなのか。

衝撃のクライマックスに、きっとあなたは絶叫する。
知念実希人が贈る、究極のクライムサスペンス。

真夜中の解体魔 石田涼介

世間を騒がせている、連続殺人鬼『真夜中の解体魔』
そんな殺人鬼に婚約者を殺されてしまった救急医の秋穂の元に、バイク事故で大怪我を負った少年が搬送されてきた。

その少年は”石田涼介”
思わず見惚れてしまうほどの美貌を持つ少年で、心停止の重傷を負っていました。

秋穂の治療により一命を取り留めた涼介の元に、二人の男(美濃部と倉敷)が訪ねてきました
二人は刑事で、刑事の口から驚きの一言が告げられます。

世間を騒がせている、連続殺人鬼『真夜中の解体魔』の犯人が、今助けた石田涼介である

真夜中の解体魔は今まで4人を殺害し、さらにその死体をバラバラに解体し、体の一部を持ち帰るというサイコパスな犯行で騒がれていました。
そして、4人目の被害者が殺害された現場に涼介がいたことにより涼介は現行犯として疑われることになったのです。

その後石田涼介の主治医になり、婚約者を殺された復讐から涼介を殺すことを計画しますが、涼介は自分は犯人じゃないと言いはります。
本物の『真夜中の解体魔』にはめられただけなんだとー。

そんな涼介を疑いながらも、秋穂は婚約者を殺した復讐をするために真犯人を探すために涼介の指示で独自に事件の調査を始めます。

事件の真相(フェイク)

事件の調査を進めていくうちに涼介が犯人ではないと信じてきた秋穂は、涼介を守るために二人で病院から逃亡し、二人で更なる調査を進めていきます

その中で二人は最初に涼介を犯人扱いしてきた刑事の美濃部が犯人ではないかと疑い、二人は美濃部をスタンガンで気絶させ拘束し、自白させようと詰めよります。

二人で集めた証拠をもとに美濃部に詰めよりますが、美濃部はやっていないの一点張り。
むしろ美濃部がやっていない証拠が出てきて、二人は間違った推理をしてしまっていたのです。

美濃部がやっていないこと、そして涼介の冤罪がわかったことで改めて調査を進めようとしたときに、物部を助けるために駆けつけた刑事の倉敷が突然目の前で美濃部を銃撃したのです

倉敷は4人目の被害者をバラバラにし、その罪を涼介になすりつけようとしていたことを自白(ここで倉敷は自白しているように見えますが、自分が真夜中の解体魔だとは言っていません)し、その場にいる3人を殺害しようとしましたが、銃撃をくらった美濃部が残った拳銃で倉敷を銃撃し、倉敷は死亡。
これで事件は解決したかのように思えましたーー。

しかし、エピローグに衝撃の真実が明らかになるのです。

衝撃の真実(ネタバレ)

倉敷が真夜中の解体魔だったとして事件は解決したと思われていましたが、エピローグに衝撃の真実が明らかになります。

元々海外に興味があった涼介は事件解決後、アメリカに旅立ちます。
その旅立ちの別れの日、涼介から一枚の封筒が手渡されます。

そこには秋穂の婚約者の指にはめられていたはずの婚約指輪ーー
そう。本当の真夜中の解体魔は石田涼介だったのです

物語は涼介が真犯人だったことが明らかになり、目の前で逃げられる秋穂の絶望の姿で幕をとじます。

感想

今回はミステリーというより、サスペンスというような物語でした。
ネットでは面白かったという良い意見もあれば、”犯人が途中で予想できてしまった”というようなつまらなかったという意見も多く見られる作品でした。

確かに涼介が犯人じゃないという方向に持っていこうと推理は進んでいきますが、どうしてもそうすると納得がいかないような事実もあって、そこが気になってしまうとつまらないと感じてしまう人もいるかもしれません。

しかし、個人的には読みやすくて最後まで飽きることなく読めたので面白かったと思います。
涼介のサイコパスが際立った最後だったと思います。

評価が分かれる作品ですが、興味がある方はぜひ読んでみてください!

著:知念実希人
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