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山口美桜『禁忌の子』あらすじとネタバレ感想を紹介!【本屋大賞ノミネート】

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今回は2025年本屋大賞にノミネートされた山口美桜さん『禁忌の子』の内容と感想を紹介していきます!

本作は第34回鮎川哲也賞を受賞し、2025年本屋大賞にもノミネートされました。

鮎川哲也賞は全然知らないけど、本屋大賞にノミネートされたなら面白いやろってことで読んでみましたが、期待以上の作品!!

本格医療ミステリーということは聞いていたけど、設定が唯一無二で、物語の構成が素晴らしすぎました

ぜひ、多くの方に読んでほしい作品だと思ったので、本記事では『禁忌の子』内容と感想を紹介していきます!

『禁忌の子』はこんな人におすすめ
  • ミステリーが好きな人
  • 医療ドラマが好きな人
  • 本屋大賞作品が気になる人
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本記事はネタバレを含みますのでご注意ください!

この記事を書いた人
  • 29歳大手メーカー会社員
  • ブログ歴3年目
  • 年間読書数100冊超え
  • KindlePaperWhite、Audible愛好家
一緒に勉強
しましょう!
目次

作者紹介

今作を執筆した著者の山口美桜さんは、今も現役医師で当直ありのフルタイムで病棟に勤務しながら、4歳のお子さんを育ててながら執筆されたようです

現役医師だからこそ描けるリアリティ

今作の見どころの一つがリアルな医療シーンです。

今作では生殖医療や倫理観などがテーマとして描かれていますが、医療知識がない読者に対してもわかりやすい描写で描かれています。

特に人命救助のシーンはすごくリアルで、現場の緊迫感がリアルに感じられる作品になっています。

これは現役医師である山口さんだからこそ描けた作品だと思います。

デビュー作で鮎川哲也賞受賞!

現役医師として、忙しい日々の中で書き上げられたこの作品
山口美桜さんはインタビューでこのように語っています

「初稿段階では、まだまだ踏み込みが浅かったので、たくさんの本や論文を読み、勉強を重ねました。正直、精神的に辛く、涙ぐみながら書いた箇所もあります。でも、人間の尊厳に関わる題材なので、エンタメとして絶対に消費してはいけない、逃げてはいけない、誠実に向き合いたいという気持ちがありました」

WEB別冊文藝春秋より引用

ここまで必死になって描かれた『禁忌の子』は見事デビュー作ながら、第三十四回鮎川哲也賞を満場一致で受賞しました。
また、2025年の本屋大賞にもノミネートされ、これから先もどんどん注目されていく作品になっています。

さらに、今作はシリーズ化が決定していて、今は次作『白魔の檻』を鋭意執筆中とのこと

これからの活躍から目が離せない注目の作家さんです!

『禁忌の子』内容紹介

あらすじ

救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。
その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。
彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。
しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内で死体となって発見されてしまう。
自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とは――。

自分と瓜二つの溺死体

兵庫市民病院に勤める武田のもとに一体の溺死体が搬送されます。

その溺死体の体を見た武田は言葉を失います。
なんと、その溺死体は自分と瓜二つだったのです。

顔だけではなく、身長や体重、体毛の生え方まで何もかもが似ていたのです。

もしかして双子??

この死体は一体何者?

しかし、武田に兄弟はおらず、両親からもそのようなことは聞かされていませんでした。

警察が死体の身元を調査している間、武田は同じ病院に勤める城崎という男と自分の出生について調査を始めます。

この城崎という男、武田とは中学の同級生でとにかく頭が切れるんです

そして調査の末、武田たちは生島リプロクリニックという産婦人科に行き着きます

武田のルーツ

生島リプロクリニックに自分のルーツが隠されていると考えた武田たちは、現地に向かい早速調査を開始。

すると、そこには自分ではない瓜二つの存在のことを知る人物がいたのです。

クリニックの院長との面会までたどり着いた武田たちですが、ここでまさかの事件が起きますーーー

全てを知っていたであろう院長が何者かに殺害されてしまったのです・・・

物語の展開

自分のルーツを探るつもりが殺人事件に巻き込まれ、さらに深まる謎

搬送された瓜二つの溺死体は一体何者なのか、武田とどういう関係があるのか

そして、生島リプロクリニックの院長は誰になぜ殺されたのか

そもそも武田は一体何者なのか・・

物語の各所に張られた伏線が解き明かせれていくうちに、明らかになっていく謎

手に汗握る展開にきっと読む手が止まらないと思います!

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『禁忌の子』感想紹介

『禁忌の子』の一言で表現するなら、”手に汗握る奇抜な医療ミステリー”です

まず、自分と瓜二つの死体が運ばれてくるという物語の始まりが奇抜すぎる!

何か事情があって生き別れた双子なんかな?とか考えたんですけど、真相が予想の斜め上すぎた!

現役医師である作者の医療知識としっかり練り込まれたミステリーが見事に合わさって、唯一無二の作品になっています。

城崎のキャラクターが良い!

武田と一緒に調査をすることになる城崎ですが、とにかく頭が切れてキャラクターがいいんです!

観察眼がすごくて、とにかく感情を表に出さず常に冷静
そして、武田の頭が混乱している間に事件の真相にどんどん近づいていきます。

城崎の推理の特徴は”犯人目線で現場を見ること”

「僕が犯人ならこうする」といった視点を冷静に推理に落とし込むのが、ゾッとする雰囲気を漂わせているんです。

ラストの推理では少し城崎の人間味も見ることができて、読み終わった頃には城崎のキャラクターに惚れ込んでる自分がいました

そして、なんと今作のシリーズ続編となる作品が2025年に刊行予定になっています!

続編でも城崎の出番が決まっていて、今のうちから楽しみで仕方ありません!

ミステリーだけじゃない見どころ

医療ミステリーである今作の見どころはミステリーだけではありません!

自分の出生を追う作品であるからこそ、物語の中で”医療の中にある倫理観”が描かれます。

子供が欲しいけど、子供ができない夫婦
その人たちを助けようとする不妊治療

夫婦としては治療によって子供ができるのは嬉しいことだと思います。
しかし、生まれてきた子どもにとってもそれは嬉しいことなんでしょうか?

”子供は親を選べない”という言葉を聞くことがありますが、作品の中で血の繋がった兄弟が育った環境によって全く別の生涯を送るシーンが描かれます。

かなり辛いシーンでしたが、作者がどうしても描きたかったものを見ることができたと感じています。

医療が絡むからこその見どころがあふれた作品になっています!

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2025年本屋大賞ノミネート!

今回紹介した山口美桜さんの『禁忌の子』は2025年本屋大賞にノミネートされています。

書店員が選ぶ、1番売りたい本!

本屋大賞は、読書の現場で活躍する書店員さんたちが選ぶ、今年の注目作品を集めた賞のことです

普段から、たくさんの本に囲まれている書店員さんがオススメする作品たちなので面白いに決まってる!
本屋大賞は毎年僕もチェックしてますが、本当にハズレがありません!

ノミネートされた他作品

今回のノミネートされた作品は以下の10作品です

2025年本屋大賞ノミネート作品
  • 『アルプス席の母』
  • 『カフネ』
  • 『禁忌の子』
  • 『恋とか愛とかやさしさなら』
  • 『小説』
  • 『死んだ山田と教室』
  • 『spring』
  • 『生殖記』
  • 『成瀬は信じた道をいく』
  • 『人魚が逃げた』

10作品を実際に読んだレビューは下記の記事で紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください!

まとめ

今回は2025年本屋大賞ノミネート作『禁忌の子』の内容と感想を紹介しました。

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病院に搬送された遺体が自分と瓜二つという奇抜な設定と、毎章ラストに驚きの展開が持ってこられていて読む手が止まらない作品でした。

本屋大賞にノミネートされるのも納得で、ミステリー好きに刺さるおすすめの作品です。

皆さんもぜひ読んでみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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