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冬野夜空『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない』あらすじと感想【強く生きる彼女に涙が止まらない】

みなさんこんにちは!

年間100冊本を読む、マイスナフキンライフの管理人・だいちです!

今回は冬野夜空さんの『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない』のあらすじと感想を紹介します!

読んでみたいけど、買う前に内容を知っておきたいな・・

気になるけど本当に面白いの?

こういう疑問を持った方に向けた記事になっています。

この記事を読めば、あなたもきっと『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない』を読みたくなるはずです!

僕は読む前から泣く覚悟はしていましたが、見事に号泣してしまいました。

長く生きることができないのに、強く生きようとする主人公の姿に涙が止まらない作品です

それではあらすじから紹介していきます。

今回紹介する作品

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目次

『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない』

あらすじ

「君を、私の専属カメラマンに任命します!」

クラスの人気者・香織の一言で、輝彦の穏やかな日常は終わりを告げた。
突如始まった撮影生活は、自由奔放な香織に振り回されっぱなし。

しかしある時、彼女が明るい笑顔の裏で、重い病と闘っていると知り…。「僕は、本当の君を撮りたい」輝彦はある決意を胸に、香織を撮り続ける――。

苦しくて、切なくて、でも人生で一番輝いていた2カ月間。2人の想いが胸を締め付ける、究極の純愛ストーリー!

プロローグ

ある写真家がフォトコンテストの雑誌に投稿された1枚の写真に目を奪われます。
その写真は技術として素晴らしいものではなかったですが、魅入ってしまう不思議な写真でした。

その写真には1人の少女が流れる涙を気にも留めずに、一生懸命笑っている姿が写っていました。

写真家はこの写真を撮った人物が気になり、接触を試みると、撮影者はなんと17歳の男子高校生でした。

写真家は、この少年と写真の少女との話を聞きにいきました。
そして少年は、写真の少女との2ヶ月間の思い出を話した後、最後に『僕はもう、カメラを手にすることはありません』と言い切るのです。

物語は、写真を撮った少年と写真に映っている少女の、短いながらも濃密な2ヶ月間が描かれます。

物語の始まり

物語はクラスで目立った存在の綾部香織(あやべかおり)が、クラスで比較的静かな存在の天野輝彦(あまのてるひこ)を屋上に呼び出すシーンから始まります。

そこで香織は輝彦にあるお願いをするのです。
そのお願いというのは、輝彦に香織のカメラマンになって欲しいというもの

カメラマンになって欲しいとお願いした理由
輝彦にお願いした理由は物語の中で明らかになっていきます。

これを機に、2人は休日も会うようになりいろんな場所に出かけ、いろんな写真を撮っていくのです。

正反対な2人

香織と輝彦の2人は決して気の合うような性格ではありませんでした。

香織はクラスでも目立った存在で、男子からの人気もありました。
常に笑顔で明るく、友達がたくさんいるような性格です。

しかし、輝彦はクラスで静かな存在で、友達もほとんどおらず、今まで香織とは全く接点がありませんでした。

そんなある日、輝彦が唯一無二の友人である有田塁(ありたるい)に誘われて、花火大会に参加しました。
そこで輝彦は、ビニール傘を持った浴衣姿の女性を目にし、カメラを持つものとしてその姿を収めたいという衝動に駆られました。

そこで写真を撮った女性が香織だったのです。

これをきっかけに香織は輝彦にカメラマンをお願いするのです。

香織の運命

いつも笑顔で明るい香織
しかし、香織には友達の誰にも話していない秘密がありました。

それは香織は血液の病気を患っているということ
さらに、治療のためには骨髄移植しかないということ

しかし、骨髄移植したくても香織に適合するものは見つかっておらず、「このままだとそう長くない」と医師に告げられていたのです。

先が長くない状況で、死への恐怖を全く見せずに、香織は笑顔で振る舞っていたのです。

2人の運命

香織の運命を知った輝彦は、香織の病気の姿を撮るが勇気が出ずに、一度カメラマンをやめようとします。

輝彦の父親もカメラマンで、病気の方の写真をたくさん撮ってきました。
そして輝彦の父親は、生死が行き交う現場で写真を撮り続けることで、精神の病み、亡くなってしまいました。

父親の姿を見ている分、輝彦には香織を撮り続ける勇気が出なかったのです。

しかし、友人の塁の後押しがあって輝彦は香織を撮り続ける決心をします。
そこで、香織から3つの条件が出されます

  • 香織の病気のことを誰にも言わないこと
  • 香織が死んでも悲しまないこと
  • 香織のことを好きにならないこと

香織は自分が死ぬことで誰かが悲しむのがすごく嫌なのです。
悲しまれるくらいなら、自分のことを忘れて欲しいと思っています。

そういう理由があって、香織は病気であることを微塵も見せずに、常に笑顔でふるまっているのです。

2人の結末

輝彦と香織は、カメラマンとモデルという立場でいろんな場所に出かけ、たくさんの写真を撮っていきます。

しかし、香織には残された時間はほとんどありませんでした。。。

短いながらも濃密な時間を過ごした2人には、涙なしには見られないラストが待っています。

2人の結末が気になる人はぜひ読んでみてください!

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感想

香織の本音に涙

香織は普段は全く弱い姿を見せようとしません。

しかし、香織はまだ高校生。
死ぬこと怖くないわけがないんです。

それでも、周りを悲しませたくないからという理由で辛い姿は見せません。

しかし、輝彦の前ではそんな香織も死ぬことへの恐怖を見せます。
さらに怖い理由は輝彦と会えなくなるからというもの

香織は輝彦の前では本当の姿で接することができているのです。
2人の仲がだんだんと深まるにつれて別れがすごく辛くなっていきます。。。

写真は未来に生きた姿を遺すもの

カメラマンとして、香織を撮り続けることを決心した輝彦
父の姿を思い出しながら、写真を撮る意味に気づきます

その意味は、病気で亡くなった人の笑顔を未来に遺すため

ここで輝彦は香織の遺影を撮ることを決めるのです

高校生の決心としてはすごいですよね
でも、これができるのは輝彦しかいなかったのです。

感想

正直内容はベタな感じで、明らかに泣かせにきている作品です。

それでも読んでいる間に2人に感情移入してしまって、見事に泣いてしまいました。

ネットでレビューにもありましたが、住野よるさんの『君の膵臓を食べたい』と作風とストーリーがに似ていると感じました。
ただ、こういった題材の作品はどうしても似てきてしまうのではないのかなと思います。

つまり、『君の膵臓が食べたい』を好きな人は、きっと好きになる作品ということです!

文章もわかりやすく読みやすいので、普段本を読まない人にもおすすめできる作品です。

まとめ

今回は冬野夜空さんの『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない』を紹介しました。

ベタな内容ではありますが、シンプルに泣ける作品です。

本を普段読まない人にも入りやすい内容なので、オススメの作品です

気になった方はぜひ読んでみてください!
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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