みなさんこんにちは!
今回は最近話題の作品、雨穴の『変な家』を紹介します!
今まで見たことがない「不動産ミステリー」としてネットやテレビでも盛んに取り上げられ、出版から約3ヶ月で20万部を突破するヒットを記録しています。
最初から最後までゾクゾクする不気味な作品で、最後の展開は予想できず大満足な作品でした!
今回紹介する作品
2023年12月15日に『変な家』の第二弾『変な家2』が出版されました!
『雨穴』って誰?
そもそも『雨穴』って誰?
って人も多いと思います。
雨穴さんはウェブラーターやホラー作家、YouTuberとして活動されていて、2018年からオモコロというゆるく笑えるコンテンツに特化したWebメディアで記事の執筆もしています。
その中でも雨穴さんは工作とオカルト系の作風が特徴で、中でも『【不動産ミステリー】変な家』というノンフィクション風のミステリーが話題になり、2021年7月書籍化されました。
この作品は現在、Youtube版が1000万回以上再生されおり、第一章はオモコロでも見ることができるので、興味がある方はぜひご覧ください。
変な家
それでは雨穴の『変な家』の内容をしていきます。
あらすじ
知人が購入を検討している都内の中古一軒家。
開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、間取り図に「謎の空間」が存在していた。
知り合いの設計士にその間取り図を見せると、
この家は、そこかしこに「奇妙な違和感」が存在すると言う。
間取りの謎をたどった先に見たものとは……。
不可解な間取りの真相は!?
突如消えた「元住人」は一体何者なのか。
第一章 変な家
物語は知人が中古の一軒家を購入しようとしているということで、著者に相談してくるところから始まります。
その一軒家の間取りは何かがおかしいーーー。
この家には何かあると感じた著者は、不動産設計士の栗原さんにこの変な家についてみてもらうことににしました。
この家は当時夫婦と子供一人で住んでいたようでした。
しかし、それにしてはベッドの数が多い。
さらには浴室とシャワー室が別にあり、シャワー室は窓があるのに、浴室にはない。
そんな中筆者はある事実に気づきます。
この変な家。1階と2階の間取りがピッタリと重なるのです。
2階の子供部屋から、1階の謎の空間を通って2階の浴室に行くことができるのではないか。
ではこの仕組みは一体何のために作られたのかーー。
ここで栗原さんは一つの妄想を話します。
この家は殺人のために作られたのではないか
僕は正直、この妄想を聞いた時はこじつけすぎやろと思いました笑
こんなこじつけのような妄想
栗原さんも冗談として話していたのですが、この妄想実は間違っていなかったのですーー。
妄想としては、夫婦は殺したいターゲットを家に呼び、お酒を飲ませるなどご馳走をする
そして、家に泊まらせたターゲットがお風呂に入った時に子供部屋に潜んでいる子供に合図を送り、隠し通路から浴槽に入り殺害するーー
”子供を使って殺しを行う殺人夫婦”という恐ろしい妄想ができたわけです。
浴室までの隠し通路だけではなく、この家にはもう一つ2階から物置につながるであろう通路も考えられました。
この二つの通路の存在により一つの仮説ができます
殺人夫婦は子供を使って殺人を行なっている。
殺したいターゲットを家に招き、浴室に入らせてから、子供部屋からつながる隠し通路を通り子供にターゲットを殺害させる。
そしてその死体をバラバラにし、浴室から子供部屋を経由して物置まで運び、そこから車を使い近くの森などに死体を捨てる
これはあくまでも仮説でしたが、筆者の中では否定ができず変な家の謎は深まっていきました。
その後、購入を検討している知人に仮設のことは知らせず、隠し通路について話そうを思っていた筆者が知人に電話をすると、知人は購入をやめたと連絡してきました。
なぜ購入をやめたのかーーー。
栗原さんの妄想は正しかったのか。
そもそも栗原さんはなぜ、こんな妄想を思いついたのか。
バラバラ死体なのになぜ、同じ場所に死体を埋めたのか。
左手首だけないのはなぜか。
たくさんの謎を残しながら第一章は終わります。
個人的はこんな妄想を思いついた栗原さんって何者?って感じがしましたね。何か知ってるんじゃないの?って
第二章以降(軽くネタバレ)
第一章の終わりに、筆者はこの変な家ついてもっと情報を得られないかと思い、記事にして発表することにしたのです。
その後筆者の元に一通のメールがきます
そこには、この家の間取りに心当たりがありますとーー
記事では家の住所などの詳細は伏せていたため、この間取りだけをみて知っていることがあるということだと考えられました。
筆者は怪しみながらもこのメールの送り主に会うことにしたのです。
このメールの送り主は宮江柚希
宮江は3年前、夫が行方不明になり、数ヶ月前に発見されたことを告げます。
そして、この発見された遺体は左手首がなかったのだという。
変な家の近くで発見された遺体と同じ状態ーー。
このことを知った宮江は変な家の記事を書いた筆者に連絡してきたのだそうだ。
さらに宮江は変な家の元住人(殺人夫婦?)が元々住んでいたのではないかという家の間取り図を持ってきました。
確かにこの家にも一階に謎の空間があり、2階の子供部屋から繋がるであろう作りをしていたのですーーー。
その後の展開
この第二章での宮江との出会いから物語はより深くまで進んでいきます。
物語は家の間取りだけではなく、この家に住んでいた住人の過去やその家系の伝統、歴史にまさかのぼって展開されていきます。
変な家は何のために建てられたのかーー。
こんな変な間取りにしている理由は何なのかーー。
宮江は一体何者なのかーー。
栗原さんの妄想は本当なのかーーー。
この続きはぜひ作品を実際に読んでみてください!
感想
最初から最後までゾクゾクする作品でした。
第一章の時点で完成されていた作品を、ここまで広げていける雨穴さんはすごいと思いました。
最後の方は家の歴史や伝統にまで広がっていくので、多くの人物が登場してきます。
家系図など、登場人物の関係性が重要になっていくので、正直何度か読み返さないと整理ができないところもありました。
それでも最後までスラスラと読むことができ、楽しい作品でした。
基本的には筆者や登場人物の掛け合いで物語が進んでいくので、読みやすいです
暇な時にサクッと本を読みたいという方にオススメの作品です
興味がある方はぜひ読んでみてください!
『変な家』を無料で読む方法
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ちなみに本作の第二弾『変な家2』は2024年5月31日から聴き放題になる予定です
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