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『花束は毒』あらすじと感想(ネタバレあり)【王様のブランチで話題】

皆さんこんにちは!
今回は「王様のブレンチ」でも話題になった、織守きょうやさんの『花束は毒』を読んだので、感想を交えてあらすじを解説していきたいと思います!

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帯に”100%騙される戦慄ミステリー”と書かれていますが
実際僕も完全に騙されました。。。

それではいってみましょう!

目次

『花束は毒』

あらすじ

中学時代の家庭教師・真壁と再開した法学部の学生・木瀬
久々の再会に喜んでいた二人だったが、真壁は大きな悩みを抱えていた。

この時真壁は結婚を控えており、その彼には何者からか、結婚をやめるようにと脅迫状が届いていた。
その話を聞いた木瀬はその事件の犯人探しを中学時代の先輩である探偵・北見に依頼する。

脅迫状を送ってくる犯人を探しだすため、調査に乗り出すがその中で明らかになる真壁の過去。
クライマックスには、まさかの結果に!?

木瀬と北見の出会い

序章として木瀬と北見の出会いから始まります。

物語の舞台から6年前、木瀬が中学一年生の頃だった。

木瀬には当時、同じ中学校の一つ上の学年に総一郎という従兄弟がいました。
そして、木瀬が中学に入学して早々、総一郎が学校内でいじめにあっていることを知ります。

その事実を親には知られたくない総一郎は誰にも相談せず、一人我慢していましたが
ある日総一郎はいじめっ子に取られた、大事な時計絵を取り戻してほしいとある女の子に相談します。

その女の子がこの物語の中心人物・北見です。
そして、北見は総一郎から依頼された数日後、実際に取られた時計を取り戻してみせたのです。
ただその方法は”企業秘密”と、謎が多い北見に木瀬はこの人ならと思い総一郎のいじめをやめさせてほしいとお願いをします。

その数日後、いじめっ子が学校に不適切なものを持ち込んだという事件が発生し、そのいじめっ子は学校内で避けられる存在になりました。
そしてそのままいじめっ子は学校に来なくなり、転校することになったのです。

その結果総一郎のいじめはなくなり依頼通り解決しましたが、この事件を機に木瀬の中で”探偵”という存在に強い印象が残ったのです。

これが物語の中心となる木瀬と北見の出会いです。

真壁の事件の調査

物語は元の時代に戻り、木瀬は中学時代の家庭教師だった真壁と偶然再会します
その時真壁から結婚をやめさせる脅迫状がきているという悩みを聞いていた木瀬は、中学時代の強い印象から探偵に犯人を突き止めるよう調査を依頼します。

この時に調査を依頼したのが、中学時代に印象に残った探偵・北見でした。

北見に真壁の事件の調査を依頼しましたが、真壁は調査にあまり乗り気ではなく、婚約者であるかなみにも心配をかけるからと脅迫状のことは秘密にしていました。(最終的にはかなみに事件を打ち明け、かなみとともに生きていくことを決心します)
少し不審に思いながらも調査を続けていくと驚愕の事実が判明します。

実は真壁は医大生だった頃、知らない女性を強姦したとして逮捕されていたのです。

当時この事件は被害者との示談(罪を認め、条件を定めてその場を解決させる)によって解決しましたが、真壁個人は今もこの事件を否認し続けていました。

この事実を知った木瀬と北見は、大学時代の事件の被害者がこんな奴と結婚するべきではないと脅迫状が送っているのではないかと考えました。

しかし、調査をさらに続けると驚愕の真実が明らかになるのです!

始まりから、すべてが逆だったんです・・・・

脅迫状の真実

とうとう脅迫状を送っていた犯人に辿り着いた北見
脅迫状を送っていた犯人は真壁が大学時代に起こしたとされている強姦事件の被害者の父・長野栄治でした。

長野栄治にたどり着いた北見
本人に直接脅迫状をやめさせるように言えば事件は解決かと思いきや、長野栄治から衝撃の事実が・・・・

実は真壁の婚約者・かなみは長野栄治の娘だったのです

この事実を知った北見は、事件の犯人である真壁と実の娘を結婚させないために脅迫状を送っていたのだと考えますが、実はその逆
娘のかなみと結婚すると危険だと、真壁に警告を出していたのです。

実は真壁が犯人とされた強姦事件
この事件は被害者であるかなみが自作自演で起こした恐ろしい事件だったのです。

かなみは欲しいと思ったものはどんなことをしても手に入れようとする娘で、強姦事件が起きる以前から真壁のことを隠し撮りしたり、一方的に付け回していました。
しかし当時真壁は医大生であり人気者、かなみから見ると手の届かない存在でした
それでも真壁を手に入れたいかなみは、真壁から周りの人間を排除するために自作自演の強姦事件を引き起こしたのです。

その結果真壁の周りからはどんどん人が離れていき、かなみにも手の届く存在になったのです。

そしてこの事実を知っている長野栄治は、真壁を守るために結婚をやめさせる手紙を出し続けていたのです。

物語のラスト

全ての事実を知った木瀬と北見

北見はこの事実を真壁に伝えるべきだと木瀬に言いますが、木瀬は悩みます。
なぜなら真壁は何の知らずにかなみと一緒にいることに幸せを感じているからです。

事実を告げてしまうと、今の幸せが崩れてしまい、最悪真壁が今後人のことを信用できなくるかもしれない。
しかし、今告げないとかなみという恐ろしい女性と結婚してしまうことになる。

結婚式当日、北見と木瀬の前に幸せそうな二人が近づいてくる。
真実を伝えるべきか木瀬はまだ、決められない。。。。。

感想と考察

物語は、真実を知ってしまった北見と木瀬の元に幸せそうなかなみと真壁が近づいてくるシーンで終わります。。。。

真実は全て明らかになりましたが、最終的にどうなったかまでは明かされず終わる展開
この展開に、「なんでこんなところで終わるの?」と疑問を持つ人もいると思いますが、個人的探偵・北見の信念を反映した作者の意図ではないかと思っています。

北見は、探偵は依頼されたことを解決することを目的としている”と考えています。
そのためこの調査の目的は脅迫状の犯人の明らかにすること、依頼自体はすでに解決しているのです。

そのため、作者も真実を知ったその先を書かなかったんじゃないかと個人的は思っています。

正直途中までは淡々と事件の調査が進むだけなので、ほんまにこの先騙される展開なんてあんのか?って思いながら読んでましたが、見事に騙されました。。。笑

まとめ

初めての織守きょうやさんでしたが、大満足の作品でした!
織守きょうやさんはこの作品以外にも、実写映画化もされている「記憶屋」など様々な作品がありますので興味のあるかはぜひ読んでみてください!

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