11の謎の間取り
その裏に隠された恐ろしい真相とはーー
みなさんこんにちは!
今回は雨穴さんの『変な家2』のあらすじとネタバレ考察を紹介します
今作は雨穴さんのデビュー作である『変な家』の第二弾で、前作より格段にパワーアップしたゾクゾク感を味わえるミステリーになっています。
また、前作の『変な家』は漫画化もされ、実写映画化も決定していることから注目度の高い作品になっています。
本記事では『変な家2』の物語の内容を紹介し、少しネタバレを含みますが物語に残された謎について考察していきたいと思います
それではいってみましょう!
- 『変な家』シリーズのファン
- ゾッとする作品は好きな人
- 少し変わったミステリーを読んでみたい人
雨穴とは
『変な家2』の内容に触れる前に、作者である”雨穴”さんのことをよく知らないという人もいるんじゃないでしょうか。
雨穴さんはウェブラーターやホラー作家、YouTuberとして活動されていて、2018年からオモコロというゆるく笑えるコンテンツに特化したWebメディアで記事の執筆をしています。
その中でも雨穴さんは工作とオカルト系の作風が特徴で、中でも『【不動産ミステリー】変な家』というノンフィクション風のミステリーが話題になり、2021年7月書籍化されました。
この作品は2024年2月時点で、Youtube版が1000万回以上再生されおり、第一章はオモコロでも見ることができるので、興味がある方はぜひご覧ください。
1作目の『変な家』についてはこちらの記事で詳しく紹介しています
『変な家2』物語の内容
それではいよいよ物語の内容を紹介していきます!
11の『変な家』
今作では筆者に寄せられた『変な家』の情報として11の家が紹介されます。
- 行き先のない廊下
- 闇をはぐぐむ家
- 林の中の水車小屋
- ネズミ捕りの家
- そこにあった事故物件
- 再生の館
- おじさんの家
- 部屋をつなぐ糸電話
- 殺人現場へ向かう足音
- 逃げられないアパート
- 一度だけ現れた部屋
それぞれ別の人に紹介された物件で、家の歴史も時代はバラバラ
しかし、物語を読み進めていくとそれぞれの家の奇妙な共通点が浮き出てくるんです。
「これってもしかして・・」という感じで謎が紐解かれていくので、推理しながら読み進めていくこともできますよ!
住みにくい家の作り|「闇をはぐくむ家」
「闇をはぐくむ家」で登場する変な家の間取り
その間取りは一般人が見ても明らかに違和感のある間取りなんです。
2階建てになっていて、一階はリビングや台所、2階はたくさんの洋室が並ぶ作りになっています
当時この家には5人家族が住んでおり、母親、父親、息子二人、父方の祖母が住んでいました。
下に簡単に家の間取りを示しています。
何か変だと思いませんか?
まずは1階
普段1階のリビングで家族でご飯を食べたりしていたそうですが、台所からリビングの様子が一切見えないんです
これは母親などが台所でご飯を作っている時、リビングにいる子供たちの様子を見ることができません。
また、リビングには扉がなく玄関からリビングの様子が丸見えなんです。
さらには台所の横になる和室
ここは父方の祖母の部屋になっていました。
こう見ると和室から台所は丸見え
母親は姑に常に見られながら台所に立っていたことになります。
さらに2階はもっと住みにくいです
なんと2階の洋室全ては繋がっていて、1番奥の洋室に行くためには手前の洋室を突っ切っていかないといけないんです
プライベートなんて一切無い作り
年頃の男の子にとったら地獄ですよね・・・
このように明らかに住みにくい作りをしたこの家
実はこの家である日
長男が父親以外の家族全員を包丁で刺して殺害する事件が起きてしまったんですーーー
この「ヒクラハウス」という会社
物語の最後まで関わってきますーーー
突然登場する謎の組織|「再生の館」
全国にある変な家の情報が公開されていく中で、突然謎の組織に関する過去の月刊誌の記事が紹介されます。
その月刊誌の記事では「再生のつどい」と呼ばれる謎のカルト教団についての潜入取材が取り上げられます。
この記事が「前編」「後編」の2部構成になるはずでしたが、「前編」が公開された直後、ある企業からクレームが入ったらしく、「後編」は一切世に出ることがなかったのです。
ある企業からのクレーム・・・・?
この記事で紹介される「再生のつどい」は”ある事情”を抱えた人々が集まる教団と言われていて、信者を洗脳することなく、特殊な修行方法が行われていると言われていました。
そんな謎の組織に潜入取材をした記事になっています。
その他の変な家
ここまで2つの変な家についての情報を紹介しました。
この他にも変な家の情報がいくつか紹介されます
そのどれもがゾッとするような怖さがありますが、読み進めていくほどそれぞれの家の繋がりが見えてきて、読む手が止まらないはずです!
このゾクゾク感は雨穴さんの作品でしか味わえないと思います
ぜひ実際に読んでみてください!
読んだら感想を語り合いましょう!
第1章「行き先のない廊下」Youtube版
ここまで物語の内容をネタバレ少なめで紹介してきました。
少しでも深い内容が気になった方は、まず雨穴さんのYoutubeに上がっている「行き先のない廊下」を見るのがおすすめです。
『変な家2』の第1章が雨穴さんによって語られていて、物語の世界観を味わうのにぴったりです!
『変な家2』ネタバレ考察
それではここから『変な家2』の物語についての考察や、残された謎について考察していきます。
がっつりネタバレを含みますのでご注意ください!
1度『変な家2』を読んでからこの先に進むことをオススメします
物語の考察
物語は11の間取りの謎を推理し、筆者は変な家に共通していた一つの家系にたどり着きます。
そしてラストに登場するのは、再生のつどいの聖母様の娘・緋倉ミツコ
やはり最後まで謎となっていたのは、ミツコの祖母であるヤエコを殺したのは誰だったのかーー
筆者と栗原の推理では、ミツコが父親にそそのかされ、ミツコの義足を隠したことにより、ヤエコは誤って家の階段から落ちてしまったのではないか推理しました。
その後、筆者が実際にミツコに会った時、事件の真相が明かされます。
ミツコは父親にそそのかされ実際に義足を隠しました
しかし、ミツコは罪悪感から義足をもとの場所に戻したと話すのです。
しかし、事件は実際に起こってしまった。
ミツコが義足をもとに戻したというのは夢だったというのです。
この一連のミツコの話には物語全体の中に違和感が残るんです
- 早坂さんが夜目を覚ました時、クローゼットには鍵がかかっていた(「ネズミ捕りの家」から)
- 早坂さんが夜クローゼットを開けた時、後ろから視線を感じたこと
真相は闇の中ですが、屋敷の中にはミツコとヤエコ以外にも二人を監視する役割の人間がいたんじゃないかと思っています
ミツコが義足をもとに戻したのを見た監視者は義足をミツコの部屋のクローゼットに戻し、その後隣の部屋からミツコの部屋を監視していたんじゃないかと思っています。
こう行った考察をする余地があえて残されてるん作品です!
残った謎
本作で登場した11の変な家
この物語の中で、最後まで明かされなかった謎がいくつかあります
- 「闇をはぐくむ家」の殺人の真相
- ヤエコが死んだ事件の真相
- ラストのミツコの夢オチになった理由
モヤモヤが残った状態で残す作品ですが、このモヤモヤ感もこの作品の魅力かなを思います。
実際、11の部屋の謎解明も栗原と筆者の推測ですしね
興味がある方はぜひ読んでみてほしいです!
みんなの感想
SNSに上げられた『変な家2』のみんなの感想を紹介します!
まとめ
今回は雨穴さんの『変な家2』の内容を考察を紹介しました!
第1作の『変な家』から格段にパワーアップしていて、一見バラバラに見える情報が読む進めていくうちに繋がっていくワクワク感がたまりませんでした!
それぞれの変な家の物語も「フィクションやんな・・・?」と不安になるほどリアルで、このゾクゾク感がこの作品の醍醐味になっています。
興味がある方はぜひ読んでみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
読んだら感想を語り合いましょう!
『変な家2』を無料で読む方法!
『変な家2』について内容や考察などを紹介してきましたが、前作の内容も気になる!という人に朗報です!
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ちなみに『変な家2』は2024年5月31日から聴き放題になるようです
雨穴の過去作の情報
本部ブログでは雨穴さんの過去作を全て紹介してるので、興味がある方は他の記事もぜひ読んでみてください!
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