本記事では僕の大好きな作家さん鯨井あめさんの作品を紹介します。
鯨井あめさんは、SFチックな物語や高校生の青春小説など、様々な毛色の作品を描かれています。
独特なタイトルの作品が多く、気になるけど読んだことがないという人も多いんじゃないでしょうか。
しかし、どの作品も背中を押してくれるようなメッセージが込められていて、読むと「明日からもっと頑張ろう!」と思える作品ばかりです
本記事で鯨井あめさんの魅力が少しでも伝われば嬉しいです!
どの作品も読みやすくてオススメです!
作者紹介
鯨井あめさんはデビュー作『晴れ、時々くらげを呼ぶ』で第14回小説現代長編新人賞を受賞しました。
2024年12月時点で5つの作品を執筆されていて、どの作品も一風変わったタイトルになっています。
- 『晴れ、時々くらげを呼ぶ』
- 『アイアムマイヒーロー!』
- 『きらめきを落としても』
- 『沙を噛め、肺魚』
- 『白紙を歩く』
タイトルだけじゃ内容を想像しにくいと思いますが、どの作品も読んだ後に元気がもらえるのが魅力です!
オススメ作品紹介(順次更新)
1位『沙を噛め、肺魚』
沙に覆われてしまった世界。人々は何よりも安定を目指すようになっていた。
安定した仕事で稼いで、機械で娯楽を享受して、どこに遠出することもなく、安全で、快適な、この街で、ささやかな幸せが至上。
それでも音楽が好きな少女・ロピは第9オアシスでパパと二人で暮らしている。親友のエーナや周りの大人に反対されながら、自分の音楽を追い求める。
特にやりたいこともない少年・ルウシュは、母と同じ気象予報士になるため日々勉強していた。いっぽうで好きなことに一生懸命な友人に劣等感は強まり、夢中になれることを探しはじめ……
青春小説の旗手が将来に悩むZ世代に捧ぐ、傑作のディストピア長編。
2024年上半期に読んだ中でNo.1の作品です!
沙に覆われ、まともに外を出歩くことさえできない不自由な世界で、自分好きなことに一生懸命チャレンジする主人公の姿に胸が熱くなります!
二部構成になっていて、二つの物語の繋がりにはテンション上がりっぱなしの作品です
2位『白紙を歩く』
「あなたをモデルに、小説を書いてもいい?」
ケガをきっかけに自分には“走る理由”がないことに気付いた陸上部のエース、定本風香。「物語は人を救う」と信じている小説家志望の明戸類。梅雨明けの司書室で2人は出会った。
付かず離れずの距離感を保ちながら同じ時間を過ごしていくうちに「自分と陸上」「自分と小説」に真剣に向き合うようになっていく風香と類。性格も好きなことも正反対。だけど、君と出会わなければ気付けなかったことがある。
ハッピーでもバッドでもない、でも決して無駄にはできない青春がここに“在る”。
学生時代に感じる”自分って何のために生きて、何をすべきなんだろう”っていう謎の不安
こんな不安を経験したことがある人も多いんじゃないでしょうか
そんな青春時代に味わう感情がうまく描かれた作品でした。
学生にこそ読んでほしい作品です!
3位『アイアムマイヒーロー!』
今までの自分をきれいさっぱり捨て去って生まれ変わることができたら、どんなに幸せだろうか――。
誰もが一度は思うこと、その願いへのひとつの答えがここにある。
自分に何の期待もできず、自堕落な生活を送る大学生の敷石和也(たかなり)。
ある日突然、全く知らない子どもの姿となって目覚める。目の前には、小学生時代の自分が。
なんと「赤の他人」として10年前にタイムスリップしてしまった……!
大人びた優等生のクラスメイト・渡来凛、いつも一緒だった友達の飯塚正人と田島拓郎。
その中にあって小学生時代の自分を客観的に見つめる和也。
果たして和也は自分の身に起こった、この奇妙な奇跡とどう向き合っていくのか?
どんな人でも一度はやり直したいと思う過去があるんじゃないでしょうか。
”変えるべきなのは過去じゃなく、これからの自分”
”過去は変えられない。過去を無かったものにするんじゃなくて、過去は過去で受け入れて未来に進んでいく”
この二つの文章がめちゃくちゃ心に沁みました・・・
まとめ
今回は鯨井あめさんのオススメ作品を紹介しました。
初めて『アイアムマイヒーロー!』を読んだ時は、当時の自分の心にすごく沁みたのを覚えています。
”変えるべきなのは過去じゃなくこれからの自分”
めちゃくちゃ心に沁みました・・・
どの作品も明日からの自分の背中を押してくれるようなメッセージが込められていて、読むたびに元気をもらえます。
みなさんのこれからの読書の参考になれば嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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