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知念実希人『ヨモツイクサ』あらすじとネタバレ感想を紹介!【バイオホラー】

みなさんこんにちは!

年間100冊本を読む読書家のだいちです!

今回は知念実希人さんの『ヨモツイクサ』のあらすじと感想を紹介していきます!

『ヨモツイクサ』読んでみたいけど、買う前に内容を知りたいな

そういう方に向けた内容になっています

知念実希人さんは医療ミステリーのイメージが強いですが、今作は初めての「バイオホラー」ということで、今までの作品とは全く違うテイストになっています。

正直好みが分かれる作品だと思います・・・

著:知念実希人
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この記事を書いた人
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  • ブログ歴3年目
  • 年間読書数100冊超え
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一緒に勉強
しましょう!
目次

『ヨモツイクサ』あらすじ紹介

まずはあらすじから紹介していきます

あらすじ

北海道旭川に《黄泉の森》と呼ばれ、アイヌの人々が怖れてきた禁域があった。

その禁域を大手ホテル会社が開発しようとするのだが、作業員が行方不明になってしまう。
現場には《何か》に蹂躙された痕跡だけが残されていた。
そして、作業員は死ぬ前に神秘的な蒼い光を見たという。

地元の道央大病院に勤める外科医・佐原茜の実家は黄泉の森のそばにあり、7年前に家族が忽然と消える神隠し事件に遭っていて、今も家族を捜していた。この2つの事件は繋がっているのか。
もしかして、神隠し事件はヨモツイクサの仕業なのか……。

黄泉の森の伝承

物語の舞台は北海道の旭川

ここでは『黄泉の森』と呼ばれる立ち入ってはいけない禁域が存在していました。

この黄泉の森にはヨモツイクサと呼ばれる怪物が住んでいて、もし森に入ってしまうと怪物に生きたまま内臓を喰われると言い伝えられています。

地元の住民は小さい頃からそう教えられていて、誰も立ち入ろうとはしませんでした。

しかし、大手のホテル会社が一帯の山を買い取り、この黄泉の森を荒らそうとしていたのです。

作業員の失踪事件

そんな黄泉の森のある山の開拓現場で、作業員たちの失踪事件が起こります。

黄泉の森に入り込み、プレハブを建て泊まり込みで作業していた作業員6人が突然いなくなったのです。

その後の捜査で、プレハブ小屋はめちゃくちゃに荒らされており、中からは大量の血痕と作業員のものと見られる内臓が見つかりました。

何者かに、生きたままはらわたを抉られたと考えられたのです・・・

この失踪事件は、黄泉の森の近くにある道央大学医学部附属病院に勤務する佐原茜の耳に入りました。

7年前の神隠し事件

なぜ、作業員の失踪事件が医者の佐原茜に伝えられたかというと、茜の家族は7年前に神隠しに遭い、7年経った今も行方知らずなのです。

この神隠しは、茜の実家から姉と両親、祖母が突然いなくなった事件で、実家は全く荒らされた形跡がなく、家族だけがキレイにいなくなっていました。

この7年前の失踪事件と、今回の作業員の失踪事件は何らかの関係があるのでしょうか・・・

黄泉の森の調査

作業員が失踪した事件は、ヒグマの仕業ではないかということで進められます。

事件現場の状態から、ここまでできる生き物はヒグマしかいないと考えられたのです

そこで、北海道中から熊猟のプロたちが集められ黄泉の森の調査が行われました。

そしてその調査の中で作業員の死体が埋まった土饅頭が見つかったのです。

土饅頭とは、ヒグマがシカの死体など一度に食べきれない大きな餌を、土や木の枝葉などの周りにある物を保管する場所のことです
土饅頭に近づくと、餌を守るためにクマが攻撃してくると言われています。

遺体に付着した新種の虫

この土饅頭からは作業員の死体が見つかり、この死体は道央大学病院で調べられることになりました。

検死は茜の同級生である四ノ宮によって行われ、四ノ宮はこの死体からある発見をします。

なんとこの死体には新種のクモが付着していたのです。

さらにこのクモは体内に高濃度の発光物質を持っていて暗闇で青く光るのです

ヒグマに殺されたと考えられる死体から新種のクモ・・??

黄泉の森には一体何が潜んでいるのか・・

その後も、黄泉の森ではヒグマ退治にプロの猟師が送り込まれますが、そこでヒグマよりも恐ろしい怪物を見ることになるのです。

黄泉の森には一体何が潜んでいるのか
黄泉の森には本当にヨモツイクサが潜んでいるのか
ヨモツイクサとは一体何者なのかーーー

衝撃の結末が気になる方は実際に読んでみてください!

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『ヨモツイクサ』ネタバレ感想

今までの知念実希人とは全く違う作品

まず最初に言いたいのは『ヨモツイクサ』は、今までの知念さんの作品とは全く違うものです。

知念さんといえば医療ミステリーのイメージが強いですが、今作は「バイオホラー」という作品になっています。

そのため今までの知念さんの作品が好きな人の中には合わない人がいるかもしれません。

ただ、今までの知念さんの作品のイメージを払拭して読んでみると、物語として楽しめると思います。

知念さんの作品が好きな人は注意してくださいね!

リアルにゾッとする作品

作中で登場する黄泉の森に突撃した猟師たちの殺されるシーンや、死体の表現は本当にゾッとします。

生きたまま化け物に食べられたり、腹を切られ腸がこぼれるシーンなんかもあります。

特に茜の自宅にある人物が襲来するシーンは本当に恐ろしかったです。

グロテスクな表現が苦手な人は注意が必要だと思います

知念さんが医者だからなのか表現がリアルなんです・・

知念さんらしいミステリー要素も味わえる

この作品は、黄泉の森に棲む謎の生物と人間の戦いが描かれますが、その中に引っかかるシーンがいくつかあります

  • 茜の友人・四ノ宮は一体誰に殺されたのか。
  • 四ノ宮が死ぬ間際に連絡を残したの誰なのか。
  • ラストバトルで茜はなぜ鍛治のライターを持っているか。

このような謎は全てが終わった後に明かされることになります。

さらにそのラストは本当に衝撃です。

今までにないホラー作品でありながら、知念さんらしいミステリー要素の味わえる作品でした。

ラストシーンを読んだ時は本当に息を呑みました。。。

記事のまとめ

今回は知念実希人さんの『ヨモツイクサ』を紹介しました!

著:知念実希人
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今までの知念さんの作品とは違うバイオホラーで本当にゾッとする作品でした。

描写が結構リアルで好みが分かれる作品だと思いますが、ホラーだけではなく知念さんらしいミステリー要素の組み込まれた面白い作品です。

気になる方は実際に読んでみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

知念実希人さんといえばこれ!

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